トライオードは4月27日、アコースティックな技術のみで前方定位を実現したCROSZONE社のヘッドホン「CZ-1」を発表した。発売は6月下旬で、希望小売価格は250,000円(税別)。

CZ-1

CZ-1は、スピーカーでステレオソースの音楽を聴いたときのように、リスナーの前方にサウンドが定位するヘッドホンだ。DSP技術に頼らず、アコースティックな技術「ART(Acoustic Resonance Technology)」により前方定位を実現。主音源再生用のドライバーとは別に、逆チャンネルの音源を再生するドライバーを搭載することで、音楽ソースを選ばず自然な音場をつくり出す。

ヘッドホンで音楽を聴くと、サウンドが頭の中に定位する(頭内定位)が、CZ-1はスピーカーの前で聴いているかのような前方定位を実現

主音源再生向けに、23mm(高域用)と40mm(低域用)のドライバーを搭載。振動板にはベリリウムコーティングを施している。低域用のドライバーには、制振効果のある真鍮製のフレームを採用。再生周波数帯域は20Hz~40kHzで、インピーダンスは75Ω。感度は97dBとなっている。

ヘッドバンドはマグネシウムダイカスト製で、力を加えても変形しない構造。頭の大きさに左右されず、誰でも一定の側圧を得られるとしている。

力を加えても変形しない構造となっている

ケーブルは着脱式。ツイスト構造のOFCリッツ線を使用した専用ケーブルが2本(3.5m、1.5m)付属する。重量は約500g(ケーブル含まず)。