現在、iTunes Storeでは、先頃発生した平成28年熊本地震/エクアドル地震救援活動を支援するための募金ページが開設されており、あわせて、非常時の連絡に便利なアプリなどを紹介した防災関連アプリケーション」と題した特設ページが公開されている。

熊本県と大分県では活発な地震活動が続いていて、震度1以上の地震の回数は900回に達しようとしており、気象庁は、引き続き激しい揺れを伴う地震が起きるおそれがあると警戒を呼びかけている。本稿では緊急時に使えるiPhoneとiOSの機能をピックアップしてみた、防災対策推進の一助になれば幸いである。

緊急速報を受け取る

iOSの標準設定機能では緊急速報を受信できる。「設定」→「通知」の一番下に「緊急速報」のON/OFFボタンで設定が可能。但し、このボタンを常時ONにするとバッテリーの持ちに影響が及ぶ。バッテリー残量が少なくなってきたらOFFするという判断も必要なので、注意して使ってほしい。

「設定」をタップ

「通知」をタップ

このボタンでON/OFFを切り替える

LEDバックライトを懐中電灯代わりにする

iPhone、iPad、iPod touchに搭載されているLEDバックライトは、カメラの撮影時にフラッシュとして機能するが、懐中電灯のようにライトを点したり消したりできる。ホーム画面の下部から上方にスワイプし、コントロールセンターを呼び出して「懐中電灯」のアイコンをタップすることでLEDバックライトを点灯できる。

ホーム画面の下部から上方にスワイプし、コントロールセンターから「懐中電灯」のアイコンをタップ

安否確認はFaceTime通話で

FaceTimeは、電話回線ではなくインターネットの通信を利用するので、もし電話回線が集中してかかりにくい状況でもつながる。相手がFaceTime通話が可能かどうかを確かめる場合は、「連絡先」からかけたい相手を表示させ、電話番号の下にある「FaceTime」の表示の横にビデオか電話のマークが出ていればFaceTimeで通話できる。一般電話の回線を圧迫しないためにも、この機能は是非覚えていただきたい。

右側の画像の表示が出ていればFaceTime通話が可能

マップを利用して避難所や自宅までの徒歩ルートを確認する

交通機関が使えなくなった場合、iPhone、iPad、iPod touchに標準搭載されている「マップ」とGPSを利用することで、現在地を割り出し周辺施設や避難所、自宅までのルートを検索できる。また、避難場所や行くべき場所までのルートを「マップ」で調べて、あらかじめiPhoneやiPadにデータとして保存して入れておくのも良い。保存したデータをiCloudやフォトライブラリの共有フォルダに置いて家族と共有しておくのもお勧めだ。

現在地からルートを調べられる

右上の共有ボタンをタップし、「よく使う項目」へ保存

検索バーをタップすると、履歴項目の一番上に「よく使う項目」が表示される

「よく使う項目」をタップすると格納された所在地が表示される

特設ページ「防災関連アプリケーション」をチェックする

冒頭に紹介したとおり、iTunes Storeでは現在、「防災関連アプリケーション」と題した特設ページが公開されている。「コミュニケーション」というカテゴリーで非常時の連絡に便利なアプリが紹介されているほか、「ニュース/天気」「防災情報」「地図/交通」「医学」「その他」に分けられ、いざという時のためのアプリがピックアップされているので、防災にお役立て頂きたい。

iTunes Storeの特設ページ「防災関連アプリケーション」