JR北海道は26日、北海道新幹線開業1カ月間(3月26日から4月25日まで)の利用状況を公表した。新青森~新函館北斗間の利用者数は前年比199%(在来線との比較)となり、「想定どおり順調に推移している」と同社は発表している。

北海道新幹線H5系

今回の発表によれば、開業1カ月間の1日平均利用者数は下り(新函館北斗着)・上り(新函館北斗発)ともに約2,800人。前年同曜日期間の在来線(中小国~木古内間)利用は下り・上りともに1日平均約1,400人だったため、新幹線開業で利用者数が倍増したことになる。

乗車率は27%で、座席別では普通車26%、グリーン車28%、グランクラス34%となり、料金が高い座席ほど利用率が高い傾向がみられる。JR北海道の集計はあくまで新青森~新函館北斗間の利用状況であるため、東京~新青森間の利用状況は反映されないが、乗車時間の長さ(東京~新函館北斗間は最短4時間2分)から、少しでも快適に移動したいとの心理が影響しているともいえそうだ。

JR北海道は今後も北海道新幹線の利用促進のため、新幹線往復のパック商品の販売促進に力を入れるほか、各旅行会社が設定する片道新幹線・片道航空機の旅行商品を後押ししていく考え。さらに、7~9月に開催される「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」専用商品の設定や修学旅行の誘致など、利用増に向けてさまざまな策を講じる構えだ。