米Microsoftは4月25日(現地時間)、iOS向けに「Word Flow Keyboard」の提供を開始した。入力予測/自動訂正機能、キーをなぞるだけタイプできるスワイプ入力などによって高速にタイピングできるのが特徴。また片手で容易に入力できるArc(円弧)モードを備える。バージョン1.0リリース時点で、サポート言語は英語のみ。価格は無料だ。

iOS標準のキーボードと同じようにキーをタップしてタイピングすると、キーボードの上のバーに入力候補が表示される。また、キーボードから指を離さずに、キーからキーに指をすべらせるようにタイピングすることも可能。予測と自動訂正の精度が高く、大まかに指をすべらせても意図した単語を入力できる。

入力候補が表示されるバーの端にあるボタンをタップすると、キーボードが扇型(Arcモード)に切り替わる。片手でのタイピングに適した形状で、キーボードは左右どちらにも配置可能。特に軽くて片手に収まる4インチサイズのiOS端末(iPhone SEなど)で入力しやすい。キーは小さくなるが、入力予測/自動訂正機能によって片手持ちで正確にタイピングできる。

タッピング入力とスワイプ入力が可能、片手で持って入力しやすいArcモード(中央)、カスタマイズ機能が用意されており、Word Flowテーマや写真をキーボードの背景に配置できる(右)

Word Flow Keyboardは、社員の自由なアイディアを形にするMicrosoftのGarageプロジェクトから誕生した。Garage発のiOS用キーボードは、「Hub Keyboard」に続いて2つめだ。