ポルシェ ジャパンは28日から、水平対向4気筒エンジンを搭載したミッドシップクーペ「718 ケイマン」「718 ケイマン S」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店で開始する。「ボクスター」より低価格である点が特徴となっている。
搭載される4気筒水平対向ターボエンジンは、すでに発売されている「718 ボクスター」と共通で、「ケイマン」「ボクスター」の最高出力が初めて同じになった。ベーシックモデル「718 ケイマン」に最高出力300PSの2リットルエンジン、上位モデル「718 ケイマン S」に350PSを発生する2.5リッリットルエンジンを搭載する。これは先代モデルに対し、それぞれ25PS増加した数値となっている。
オプションのスポーツクロノパッケージを装着したPDK仕様の「718 ケイマン」による0-100km/h加速は4.7秒、同仕様の「718 ケイマン S」は4.2秒。最高速度は「718 ケイマン」275km/h、「718 ケイマン S」285km/h。走行性能を向上させながら、新欧州サイクル(NEDC)による燃費は8.1リットル/100kmから5.7リットル/100kmへと大幅に向上した。
一新されたシャシーにより、ハンドリングも向上。横方向の剛性とホイールの位置決めが改善され、スプリングとスタビライザーのレートがさらに引き上げられ、ショックアブソーバーのチューニングも変更された。ステアリングギア比は10%クイックになっている。ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)をオプションで選択することで、車高は10mm低くなり、「ケイマン S」に初めて採用されるPASMスポーツサスペンションでは20mm低い設定となる。
価格は、「718 ケイマン」の6速MTが619万円、7速PDKが671万4,000円、「718 ケイマン S」の6速MTが813万円、7速PDKが865万4,000円(価格はすべて税込)。