近畿日本鉄道は、新たな観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」の投入に合わせ、運行区間となる吉野線を紅葉や季節の花で彩る「吉野線 華(はな)いっぱい計画」を展開すると発表した。すでに吉野~飛鳥間にモミジやアジサイなど1万本を植樹したという。
とくに福神~薬水間では、約1kmにわたってモミジ570本を集中的に植樹し、新たな名所化をめざす。その他、アジサイを福神駅と壺阪山駅で計3,550本、ビョウヤナギを明日香駅に1,710本、ドウダンツツジを大和上市駅と下市口駅で計1,140本など、9種類の樹木を植樹している。
地元の吉野町では、これまでにも桜やアジサイの植樹活動などが町や観光協会によって実施され、こうした取組みと連携しつつ、今後も植樹を継続して沿線の景観整備を図る考え。吉野町長の北岡篤氏は近鉄の取組みに関して、「観光特急の運行は改めて吉野地域に注目が集まる絶好の機会と考えており、近鉄の取り組みと連携して、四季折々の風情をみせる吉野の自然を観光資産として一層充実させていきたいと考えています」とのコメントを発表した。
観光特急「青の交響曲」は9月10日運行開始を予定している。