セックスのとき、毎回痛みを感じるのに我慢している人はいませんか? そのまま我慢し続けていると、痛みがひどくなってセックスが嫌いになったり、原因となっている病気が悪化したりする可能性もあります。
今回は痛みの主な原因を知り、どのような対策ができるか考えてみましょう。
性交痛の原因
セックスのときに感じる痛みのことを「性交痛」と言います。女性側に性交痛がある場合、主に次のような原因が考えられます。
・膣が潤っていない
セックスするとき、パートナーと触れ合って感情が高まると、女性の腟は十分に潤い、男性の性器を受け入れやすい状態になります。しかし、そうなる前に挿入されると痛みを感じることがあります。外陰部や膣への刺激が強すぎる、男性の動きが激しすぎるときにも、痛みが生じることがあります。これらのケースでは、女性が我慢を続けるほど、性的な興奮や快感を得にくくなって膣が潤いにくくなり、いっそう痛みが強くなるという悪循環に陥ってしまいます。
また、40代以降で訪れる更年期や出産後の授乳期にも、女性ホルモンが減少して、膣の粘膜から出る分泌物の量が減り、潤いが不足することがあります。ただし通常は、産後のホルモンバランスの乱れは一時的なもので、授乳期間が終わると元に戻ることが多いとされています。
・心理的な問題がある
パートナーに対する怒り、セックスへの嫌悪感やトラウマ、妊娠への恐怖などがあると、セックスのときに強い痛みや不快感を覚えることがあります。
このほか、何らかの病気のサインで痛みが生じている場合もあります。