4月23日に公開を控えた劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』の完成披露舞台あいさつが17日、東京・有楽町「有楽町朝日ホール」で行われた。
舞台あいさつには、武藤遊戯役の風間俊介、海馬瀬人役の津田健次郎、城之内克也役の高橋広樹、海馬モクバ役の竹内順子のレギュラー声優陣に加え、劇場版オリジナルキャラクターを務める藍神役の林遣都、セラ役の花澤香菜、マニ役の日野聡、百済木役のケンドーコバヤシ、百済木軍団役のジャングルポケット、そして桑原智監督がステージに登壇した。
開幕、風間が「僕は諦めない! 僕達の未来を!」と叫ぶと、津田も「認めん! 認めんぞ、遊戯!! 俺はキサマを倒し、王の魂を降臨させる!」と、お互い劇中のセリフで対抗し、会場を沸かせた。
完成した映画について風間は「声優人生のすべてをこの映画に込めました。『遊☆戯☆王』という作品は長い間愛されて、みなさんの愛も掛け算のように膨れ上がっていると思います」としみじみ語る。一方、津田は「まさか高橋先生の手による続きが劇場版で、しかも演じられることがうれしい」と、感無量の様子を見せた。
また、本作の見どころについて、竹内は「遊戯と杏子と関係性。あそこが一番『こうきたか!』と思いました」とアピールし、高橋は海馬がある場所からドローするシーンを挙げ、「ちょっとビックリしました」とコメントした。
小学生の頃から『遊☆戯☆王』カードをプレイしており、アニメも漫画も夢中になっていたという林は、今回初参戦できた喜びをファンに伝え、「アフレコ時は緊張しっぱなしでしたが、風間さんに色々とアドバイスをいただき、思いっきり演技しました」と風間への思いを吐露。対する風間は林の声優ぶりを大絶賛しつつ、「僕の第1話なんてとんでもない。伝説の1話になっているから」と自虐的なネタを飛ばすと、会場から拍手が起こった。
そして、監督からさまざまな説明を受けたという花澤は、「セラは感情を外に出さないようにしゃべるんですが、セリフをしゃべっていてムズムズしました」と当時を振り返った。また、「デュエルしたかった」と本音をもらす花澤に、風間から「聞いた話では、デュエルシーンがあるかと思って家で『デュエル!』のセリフを練習したとか」という垂れ込みが。ファンからの熱烈な声援を受け、花澤は「デュエル!」のセリフ&ポーズを決め、 照れた笑顔を見せた。
そのほか、ゲスト声優として参戦したケンドーコバヤシが「次回作ではもう一度、百済木役で出演し、城之内と対戦して共に成長したい」と冗談交じりのコメントをすると、ジャングルポケット斉藤も「次回は百済木役をやってみたい」と桑原監督にお願いし、会場の笑いを誘っていた。
1996年から2004年まで約8年にわたって高橋和希氏が漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた『遊☆戯☆王』。「千年パズル」を解いて闇の人格を手に入れ、闇のゲームの番人となった少年・遊戯の活躍が描かれている。劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は、高橋氏が製作総指揮を務めるシリーズ初の長編映画。もう一つの別人格「闇遊戯」との戦いを終えて日常を取り戻したかに見えた遊戯の前に、謎の少年・藍神が現れ、世界中で謎の失踪事件が次々と起こるというオリジナルストーリーが展開する。
(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/2016 劇場版「遊☆戯☆王」製作委員会