スパークス・アセット・マネジメントはこのほど、「女性投資家の生活実態調査2016」の結果を発表した。調査は3月4日~9日、全国の20歳以上の女性投資家を対象にインターネットにて行われ、1,000名の有効サンプルを得た。

目標は"預金より良い利回り"程度

「現在、投資している金融資産」

現在、投資している金融資産を教えてもらったところ、特に「日本株式(59.8%)」や「投資信託(48.0%)」に回答が集中した。

また、投資の目的や目標について尋ねたところ、「預金より良い利回りを目指すため(56.6%)」と「配当や優待のため(54.9%)」という人が5割を超えた一方で、「大きな利益を得て経済的/時間的な自由を得るため(10.2%)」という人は1割台という結果に。"投資で大きく稼ごう"というよりも、配当金や優待などで"預金より良い利回り"程度のリターンを得ることを目標にしている方が多数派であることがわかった。

"ネットの話題"や"暮らし目線"を投資に活用

「どんな情報に敏感か」

女性投資家がどのような情報をチェックしているのかを探るため、普段どんな情報に敏感なのか尋ねたところ、最も多かった回答は「インターネット上で話題のもの(66.0%)」だった。次いで、新聞の一面やYahoo! トピックスなどの「トップニュース(55.4%)」や「経済ニュース(48.1%)」と続いた。

また、「クチコミで話題のもの」や「生活情報ニュース(健康・グルメ・旅情報など)」がともに36.6%、「店頭で目にするもの(安売り情報や品切れ・人気状況など)」が35.2%など、日常生活に関連する情報も3割台後半で上位にランクインしており、多くの女性投資家が、ニュースとして報道される情報だけでなく、生活に密接した情報にも敏感である様子がうかがえた。

成長が見込める注目産業とは

「今後成長が見込めるな(好景気になりそうだな)と感じる分野」

次に、今後成長が見込めるな(好景気になりそうだな)と感じる分野を聞いたところ、さまざまな分野への応用が期待されている「ロボット関連(51.7%)」がトップとなったほか、高齢化社会にともなって注目が集まっている「介護サービス関連(48.8%)」、政府の成長戦略に組み込まれた「再生医療関連(36.7%)」、電力自由化元年となる今年、普及が期待される「再生可能エネルギー関連(35.1%)」が上位に並んだ。

女性目線の有望株に「USJ」「LINE」

続いて、投資対象としてどのような会社に興味を抱いているのかを知るため、まず、昨今注目の集まっている会社のなかで、安定株(コンスタントに配当金が期待できそう)だと思う会社を聞いたところ、「東京メトロ(24.8%)」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(23.8%)」「LINE(23.0%)」がTOP3となった。

「有望株だと思う会社」

また、有望株(将来の成長や株価の値上がりに期待が持てそう)だと思う会社についても尋ねると、「LINE(21.2%)」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(19.4%)」に続いて、次世代バイオ素材を開発する「Spiber(15.8%)」や、自動運転技術や高度運転支援技術を開発する「ZMP(15.3%)」が上位にランクイン。女性投資家が、先進的な技術の開発を行う会社にも注目していることがわかった。