森ビルはこのほど、「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区虎ノ門)の隣接地にて、新たに3つの大規模プロジェクトを進行し、日比谷線虎ノ門新駅を含む一体的な都市づくりを推進することを発表した。
同社は、2014年6月に開業した「虎ノ門ヒルズ」の両隣に、オフィスを中心とした「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(2019年度完工予定)と、住宅を中心とした「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(2019年度完工予定)を設ける2つのプロジェクトを進行している。
「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」は、36階建て・約9万4,000平方メートルの大規模オフィスに加え、約6,300平方メートルの商業施設も備える。2020年供用開始予定の新駅「日比谷線虎ノ門新駅」や東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」とも連結し、1階には空港リムジンバスも発着可能な約1,000平方メートルのバスターミナルを設置。「東京の玄関口」として機能させる。
「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」は、地上56階・地下4階建てで、約600戸の住居を供給する。同社の高級住宅ブランド「MORI LIVING」シリーズの最高レベルの住宅のほか、会員制のスパ&フィットネス施設「ヒルズスパ」も併設。商業店舗や子育て支援施設も備えるとのこと。
さらに、桜田通りを挟んだ「虎ノ門ヒルズ」の西側には、「日比谷線虎ノ門新駅」と一体開発する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(2022年度完工目標)を計画している。同施設は、現在の「虎ノ門ヒルズ」と同規模程度のオフィスやホテルなどを複合させたタワーとなる予定で、最上部にはビジネス関係者のために広く開かれた交流施設を設置する。
これら3棟の新たな超高層タワーが加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は区域面積7.5ha、延べ床面積80万平方メートルに拡大する見込み。約30万平方メートルのオフィス、約800戸の住居、約2万6,000平方メートルの商業店舗、約350室のホテル、約1万5,000平方メートルの緑地空間を備え、道路や鉄道などの交通インフラとも一体化した複合都市を目指す。
同社は、これらのプロジェクトを通して虎ノ門ヒルズエリアが目指す都市の姿について、「六本木ヒルズに匹敵するインパクトを与える国際新都心グローバルビジネスセンター」と表現している。
※新施設名・新駅名は全て仮称。画像は全てイメージ