Cerevoは4月19日、パソコンなしで動画をライブ配信する機器「LiveShell」シリーズの最上位モデル「LiveShell X」を発表した。発売は2016年夏、直販価格は税別69,800円を予定している。

LiveShell X

LiveShellシリーズは、ビデオカメラなどからHDMIで映像を入力し、Ustreamといったライブ動画配信サービスにリアルタイムで映像を配信できる機器。従来の「LiveShell PRO」「LiveShell 2」は720/30p(HD)に対応していたが、今回のLiveShell Xは、最大1080/60p(フルHD)映像を配信可能となった。

録画機能も備え、本体側面にSDXC対応のmicroSDカードスロットを装備。最大1080/60pの映像をパソコンなしでmicroSDカードに録画できる。映像出力解像度は、ライブ配信数と録画数に応じて最大値が変わる。配信数・録画数と解像度の関係は以下の通り。

配信数 最大解像度
配信×1 1080/60p
録画×1 1080/60p
配信×1、録画×1 1080/30p×2
配信×2、録画×1 1080/30p×1、720/30p×2
配信×3 1080/30p×1、720/30p×2

配信先の動画サービスは、Ustream、ニコニコ生放送、YouTube Live、ツイキャス、Twitch、AbemaTV FRESH!(予定)、SHOWROOM(予定)などに対応し、3サービスまで同時に配信可能。また、新たに透過PNGをサポートしており、背景を透過したPNG画像のテキストやロゴのみを、配信映像に重ねて表示できるようになった。

マルチメディアプレーヤー「VLC Media Player」などを利用することで、ライブ配信や録画中の映像を、タブレットやPCで同時に再生できる。Cerevoのライブ配信機能搭載ビデオスイッチャー「LiveWedge」との組み合わせにも対応し、例えばLiveShell Xでライブ配信と録画を、タブレットプレビューをLiveWedgeで行う。これにより、タブレットプレビュー、ライブ配信、録画をすべてフルHDで同時に実現できる。

映像配信画面のイメージ

リアルタイムプレビューのイメージ

ネットワーク機能は、有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n)だ。映像入力はHDMI×1、音声入力端子はHDMI×1、ライン×1を装備する。ビットレートは最大20Mbps(現在調整中)。映像圧縮方式はH.256およびH.264。本体サイズはW102×D100×H42mm、重量は380g。電源は専用充電池かACアダプタで、専用充電池使用時の駆動時間は約3時間となる。

クリックして画像を拡大

ビデオカメラに装着して使用