ジュ二パーとの協業の狙いについてAmini氏は「ジュ二パーはネットワークの部分に関してはSoftware-Defined関連のソリューションのほか、ソフトウェア管理、OSも提供できる。一方、われわれはサーバ技術の部分で提供できるものがあり、そういう意味では顧客がコンバージド、ハイパーコンバージドの時代に前進するためのサポートをしていく。ネットワークファブリックがデータセンターではバックボーンであり、提携は重要なものだ」と説明した。
また「SDNでは適切なプレイヤーを見出すことが鍵となる。これからデータセンターが進化を遂げていく状況においてSoftware-Defined関連のソリューションを提供していくことが重要視されるだろう。インフラストラクチャのオーケストレーションを行い、ネットワークからサーバまで管理し、顧客がクラウドの環境を構築するのを支援していく。クラウド、Software-Defined関連のソリューションを求めている顧客に、より価値のあるものを提供できると確信している」とデータセンターにおけるSoftware-Defined関連のソリューションが今後の鍵を握ると訴えた。
ジュ二パーと協業した理由としては、同社が先進的な技術を有し、データセンターの業界ではグローバルで高いプレゼンスを維持していることや、ネットワークインフラにおいてソフトウェアを提供しているほか、同社のOSである「JUNOS」を通じてソリューションの提供ができることはコンバージド、ハイパーコンバージドな環境において重要なものだという。
さらに、同社のSDNソリューション「Contrail」と組み合わせたコンバージド、ハイパーコンバージドの製品の提供なども検討しており、両社の強みを組み合わせたソリューションの展開も期待される。
最後に2016年のグローバルにおけるエンタープライズ事業の見通しとして「われわれは、パソコンやモバイルなども含め広範囲なオファリングを提供しており、顧客はデバイスセンシティブになっている。そのため、データセンターにおいてニーズに応えるためにエンドツーエンドのソリューションを提供するほか、ISVとの協業なども継続していく。市場では競合他社がレガシーシステムを保護しようとしているが、われわれは顧客の将来的なビジネスニーズに目を向けており、Software-Defined関連のソリューションやハイパーコンバージド、SDDCなどを揃えている。顧客が進化を遂げるために技術的なサポートを、これからも続けていく」と今後の見通しを示した。