何かとつらいことや不便なことも多い、妊娠期。さりげない優しさや、ちょっとした心遣いにとても元気づけられたという経験をお持ちの人も多いのではないだろういか。今回は、妊娠・出産を経験したマイナビニュース会員127人に、「妊娠中に人にしてもらって一番うれしかったこと」について聞いた。
Q.妊娠中に人してもらって一番うれしかったことを教えてください
1位「席を譲ってくれた」23%
2位「家族からの配慮」20%
3位「ない」17%
4位「会社の人からの配慮」11%
5位「友人からの配慮」2%
5位「店員からの配慮」2%
「妊娠中に人にしてもらって一番うれしかったこと」の1位は、「席を譲ってくれた」で全体の23%を占めた。2位は「家族からの配慮」が20%、3位「ない・特にない」が17%、4位は「会社の人からの配慮」が11%となった。そのほかの少数回答として、「友人からの配慮」「店員からの配慮」などが挙げられた。
■「席を譲ってくれた」
・「中学生の女の子に、電車で席を譲ってもらった。日本もまだ捨てたものじゃないなと思った」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「電車などに乗っていると、席を譲ってくださる方がいた。若い方や同じくらいの男性が多かったように思う」(36歳女性/生命保険・損害保険/営業関連)
・「知らない若い男性に新幹線の席を譲ってもらった。気持ち悪くなり始めた頃だったのでありがたかったです」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「電車の中で優先席前のこと。『席を譲ってあげて』と、お姉さんがおじさんに言ってくれた」(36歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「混んでいるバスから降りる時に、手助けをしてくれました。高校生(男子)」(55歳女性/公益・特殊・独立行政法人/専門サービス関連)
■「家族からの配慮」
・「身体がつらい時、主人が背中をさすってくれた」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「夫の実家にお邪魔した際に、『手伝いなどしなくていいから、とにかく座っていなさい』と言っていただいたこと」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「つわりがひどかった数カ月間、母に食べたいものを言って、用意してもらえたのがうれしかったです」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「旦那がよく、寝る時にお腹を触りながら赤ちゃんに向かって声かけをしてくれたこと。あと、休日は家事を代わってくれたこと」(30歳女性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「義母がただただ私の話を聞いてくださった。きっと何か聞きたいこともあったと思うけど、ただ聞いてくれたのが一番救われた」(31歳女性/その他/その他・専業主婦等)
■「会社の人からの配慮」
・「会社で荷物を運ぼうとした時、会社の男性上司がすかさず、『持とう』と手を貸してくれた」(32歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「入院した時に上司から、『仕事のことは何も考えなくていい、あなたは今、命をかけてるんだから』と言われたこと」(33歳女性/化粧品・医薬品/営業関連)
・「臨月ぎりぎりまで仕事をしていたが、同僚がみんな、重いものや身体の負担になる仕事を率先して行ってくれた」(34歳女性/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
・「職場の同期。言いにくいことを代わりに言ってくれた」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■「友人からの配慮」
・「知人が『たくさんの人にお腹をなでてもらった分、幸せな子になるんだよ~』とお腹をさすりながら言うので、周りの人も一緒になでてくれて、本当にたくさんの人にお腹を触ってもらいました」(46歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「友だちが、サプライズでケーキでお祝いしてくれた」(24歳女性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
■「店員からの配慮」
・「焼肉を食べに行ったら、店員さんがクッションを出してくれた」(35歳女性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「スーパーで、レジの方が車まで運んでくれたりして、ありがたかったです」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
■「その他」
・「やさしくしてくれること。世界中のみんな」(28歳女性/農林・水産/営業関連)
・「親戚が近くの神社で、安産祈願の腹帯をもらって来てくれました」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『楽しみね』と、知らない人にも声かけられた」(47歳女性/その他/その他・専業主婦等)
総評
「妊娠中に人にしてもらって一番うれしかったこと」は、23%を集めた「席を譲ってくれた」が1位となった。妊娠期に、混んだ電車やバスを使用するのはとても大変だが、「電車で席を譲ってくれたこと。高校生や若い人が圧倒的に多くてびっくりした」「8カ月まで仕事をしていたので、電車で席をたくさんの方に譲ってもらった」「電車に乗ると、年齢性別に関わらずいろんな人が席を譲ってくれたり、気にかけてくれたりした」など、妊婦さんに席を譲る習慣がかなり浸透している様子がうかがわれる。
2位の「家族からの配慮」(20%)には、夫や母親からの家事のサポートとともに、身体を労ってくれたり優しい言葉をかけてもらったりと、日常のさまざまな場面で支えとなっているという回答が目立った。3位は「特にない」(17%)だったが、「特に何もないかも。誰もいないかも。若くて必死で人さまの好意に気が付かなかったのかもしれない」のように、日々を懸命に過ごしていたあまり、周りのサポートに気付いていないだけかもしれないとするコメントもあった。
4位「会社の人からの配慮」(11%)では、妊娠が判明したあとも仕事を続ける中で、同僚や上司からの気遣いやフォローがとてもありがたかったという声が多かった。そのほか、「誰から」という特定はしていないものの、「おめでとうがうれしい」「妊娠を褒めてもらった」「妊婦さんを見ると幸せな気分になると言われた」「安産のお守りをもらった」など、周りからのさりげない言葉や態度で、心や身体が癒やされていく様子が見て取れる。
心や身体が不安定になりがちで、何かと苦労が多い妊娠期。たとえ大上段に構えた、大げさなサポートでなくても、ちょっとした言葉掛けや手助けで、妊婦さんの気持ちも和らいでいく。私たちも、電車で妊婦さんを見かけたら、すっと席を譲るなどの心がけを忘れないようにしたい。
調査時期: 2016年2月24日~2016年4月4日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 127人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません