熊本空港を運営する熊本空港ビルディングは、14日21時26分頃に発生した「平成28年熊本地震」(最大震度7)に続く地震の影響で16日より閉鎖している空港を、18日も継続して閉鎖する。予定では19日に再開を目指しているが、18日9時30分現在、復旧の見通しがたっていないことを明かした。

熊本空港にはJALやANA、ソラシドエア、フジドリームエアラインズ、天草エアライン、ジェットスタージャパンが、定期便のほか臨時便・不定期便の運航を予定していたが、空港閉鎖を受け、18日も熊本発着便を全便欠航とした。国土交通省によると滑走路自体は運用に支障はないとしているが、熊本空港ビルディングによると3階建てのターミナルビル内に地震により天井の一部が崩落し、ガラスが割れたり床にひび割れがあったりと、被害が出ているという。19日には空港の再開を目指しているが、予定通り復旧できるか難しいとのこと。

熊本空港は現在、4月24日7時30分まで24時間航空保安業務提供中で、救援業務などに従事する航空機を中心に利用されている。災害派遣医療チーム(DMAT)、支援物資等を搭載した自衛隊機C-1やC-130が離着陸し、ドクターヘリはじめ救難業務に従事する航空機を支援、また、17日には支援物資を搭載したJAL臨時便が到着した。

管制官は管制塔から気象事務室へ避難し、小型の無線機により航空機に必要な情報を提供。進入路指示灯が一部不点だったが、現在は全て復旧している。なお、滑走路に関する運用に関しては、震災後も支障はないとしている。加えて、大分空港も4月19日7時30分まで、航空保安業務の提供時間を24時間化している。