久しぶりの4インチ端末として注目を集めているiPhone SE。クッキーを作るほど待ち焦がれた筆者のところにも届いて1週間が経つ。現在、手元にあるのはiPhone 6sとiPhone SEの2台だ。小さいiPhoneを愛する「小iPhone派」としては、iPhone SEの登場は非常にうれしい。

「両手に花」ではなく、「両手にiPhone」。何かバチが当たりそうなほど贅沢だ

しかし、実際にSEを使ってみてiPhone 6sは6sで大画面のメリットがあると痛感した。デバイスのサイズと画面の大きさはトレードオフの関係にあり、コンパクトさを取れば画面が小さくなるのは当然のことだ。購入前に気づけよ、という気もするが。

そんなわけで6sとSE、どちらを取るべきだろうか?

決断力のなさに定評があり、すぐに迷うウダウダ系な筆者は未だに悩んでいる。これが恋愛だったら「二股」と呼ばれるものじゃないかとふと考えたが、現実でそんな事態に陥ったことがないのでどう自分の気持ちを整理していいのか分からない。

本稿では、iPhone SEとiPhone 6sの間で揺れる女心……ではなく、筆者の葛藤を元に使いやすさと機能の観点からとりあえず冷静にSEと6sを比較。その上でどちらにするか結論を出していきたい。

ポイント1: 画面の見やすさは圧倒的に6sが上

iPhone SEを最初に使ってみて気になったのは画面の小ささ。本体サイズみたいに「ちっちゃくてカワイイ!」と言っていられない。

6s(左)とSE(右)。本体はもちろん、画面の大きさが違う

6sとSE、どちらも326ppiと画素密度は同じだが、6sで1,334×750ピクセル、SEで1,136×640ピクセルと解像度が違う。小さい画面のSEではゲームや動画鑑賞する場合、画面の迫力があまり感じられないというのはあるし、筆者が引っかかったのはSEの1画面あたりの文字数の少なさ。

「画面サイズが小さい=文字が小さくなる」と思われがちだが、SEと6sを使ってWebサイトやSNSを見る場合なら、基本的に文字の大きさ自体は変わらない。変わってくるのは、1行もしくは1画面で収まる文字の数だ。

マイナビニュースの記事を両端末でキャプチャーしたのでご覧いただきたい。

左がiPhone 6sで、右がiPhone SE。同じ記事でも表示できる範囲が違う

記事の同じ箇所を表示させているが、6sでは3段落すべてが表示されているのに対し、SEでは表示しきれず3段落目の途中で切れている。ここまで文字の表示に差がつくのか。この比較を見て、「6sいいじゃないの」とふと思ってしまい、「小iPhone派」としての信念がグラついてしまった。

結論:大画面は正義だ