「あずさも高速バスも新宿発着」、交通至便な場所にグループ企業が集結

セイコーエプソン、エプソン販売、オリエント時計の3社は、東京都内に分散していたオフィスを、JR新宿ミライナタワーへと移転、集約。エプソン製品のショールームも同じビルの29階に移転し、公開を始めている。

JR新宿ミライナタワー(写真中央)の、29階~32階の4フロアをエプソングループが使用

新ショールームの営業時間は10:00~17:00で、休館日は土日祝日および指定日。JR新宿ミライナタワー自体のセキュリティチェックが必要なこともあり、新ショールームへの来館は完全予約制となる。詳細はエプソンのWebサイトを参照いただきたい。また、あまり馴染みがないかもしれないが、オリエント時計はセイコーエプソンの完全子会社だ。

エプソン販売 取締役 経営推進本部 本部長 佐藤賢司氏

今回の移転に当たって、新ショールームと新オフィスがメディア向けに公開された。

これまで、エプソン販売とセイコーエプソンは新宿、オリエント時計は秋葉原にオフィスがあり、それなりに近くもあり遠くもあるという距離だ。これを一つのビルに集結することで、シナジー効果を見込む。また、セイコーエプソンは長野県の諏訪地方に本社をはじめとする拠点を構えており、東京との往来ではほぼ確実に新宿を通る(中央本線の特急あずさ、スーパーあずさ、新宿発着の高速バス)。

JR新宿ミライナタワーは、JR新宿駅(南口)から国道20号を隔てたほぼ正面。隣には新しいバスターミナル「バスタ新宿」があり、交通至便であることも、移転先としての大きな理由だ。「新宿駅は特別なロケーション」(エプソン販売の佐藤氏)。

【左】ショールームのある29階からの眺め。地上170mで眺望良好 【右】29階から3階付近のバスタ新宿を見下ろしたところ。高速バスや中央本線で新宿に到着すれば、即会社。エプソングループにとって最上のロケーションだろう

パターでパットの練習もできる? 新ショールーム

新しいショールームは先述の通り完全予約制だが、ショールームと同等の広さを持つセミナールームも確保。今後のイベントやセミナーで活用していく。

ショールームに入ると、250インチの4Kプロジェクタが投映する映像で迎えられ、内部にはグループ製品の全ジャンルを展示している。従来のショールームでは見られなかった、ロボット、M-Tracer(ゴルフスイング解析システム)、そしてオリエントの腕時計も展示されるようになった。後日、オフィスでコピー用紙をリサイクルする製紙機「PaperLab」も設置されるそうだ。

ショールームに入ると、250インチの4K映像が目に飛び込んでくる

常設型の4Kプロジェクタ「EB-G7900U」は2016年5月下旬の発売予定

基本料金制の複合機、スマートチャージは全製品を展示。力の入れようがうかがえる

6軸駆動の小型ロボットN2は、ショールームでの展示は初。人作業と同等のスペースで自動化セルが行えるという

現在は空きスペースとなっている場所には、オフィスで使用したプリント済用紙を白紙に戻すリサイクル製紙機「PaperLab」を設置する予定(時期未定)

ランナー向けのWristableGPSや、電子ペーパー表示技術を用いたsmart canvasと言った腕時計型デバイス

オリエント時計の腕時計「ORIENT STAR」も展示。従来のショールーム(エプソンスクエア新宿)と異なり、EPSONグループのショールームという色合い

家庭用のカラリオは代表的な機種を展示。平日の完全予約制ショールームということを考えると、扱いが小さいのはしかたない

ハイアマチュアからプロ向けのプロセレクションシリーズは全機種を展示

ゴルフのクラブやパターにセンサーを取り付けてスイング解析を行うM-Tracer。パッティングマットが用意され、来場者は体験もできる

業務用大判プリンタは3モデルを展示

ビジネス向けなので、あまり店頭では見かけないPC「Endeavor ST170E」。エプソン製品の全ジャンルを展示している印象を受けた

スペースを広く取り、展示の製品数が多いのはプロジェクタ。こちらはTV会議可能な会議室を模したデモ

短焦点プロジェクタで会議の効率アップをアピールするデモ

ビジネスプロジェクターを多く展示。デモの要望がもっとも多いのはプロジェクタとのことだ

西新宿にあったショールーム「エプソンスクエア新宿」は3月いっぱいで終了。新本社ショールームとして生まれ変わった