JR九州は16日1時25分に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震を受け、運転見合わせの区間と特急列車の運転状況に関する列車運行情報を出している。九州新幹線や熊本県内の在来線に加え、大分県内の在来線も終日運転見合わせが決まった。

豊肥本線を走る815系の普通列車(2015年撮影)

熊本地震は最大震度7を観測した4月14日夜以降も震度6弱以上の地震が続き、16日1時25分の地震は14日夜の地震を上回るマグニチュード7.3を観測。最大震度6強で、揺れの強かった地域は広範囲に及び、九州内の鉄道各路線で始発から運転を見合わせる状況となった。九州北部・南部の路線はその後、列車の運転を順次再開している。

16日18時現在、終日運転見合わせが決まった在来線は鹿児島本線荒尾~八代間、日豊本線中津~延岡間、久大本線日田~大分間、豊肥本線熊本~大分間、三角線宇土~三角間、肥薩線八代~吉松間。豊肥本線は熊本~平成間の軌道沈下に加え、16日未明の地震で立野~赤水間の土砂流入、赤水駅付近での回送列車の脱線も発生している。九州新幹線博多~鹿児島中央間は14日夜の地震以降、終日運転見合わせが続いている。

列車が運転される区間のうち、九州北部の鹿児島本線門司港~荒尾間、日豊本線小倉~宇島間、長崎本線(旧線も含む)・佐世保線・大村線、九州南部の日豊本線延岡駅以南や宮崎空港線などで本数を減らしての運転となっている。久大本線久留米~日田間は17時頃、日田彦山線添田~夜明間は17時30分頃から列車での運転を再開する。

特急列車は九州南部の路線で特急「きりしま」「海幸山幸」「指宿のたまて箱」が運転されたほか、長崎本線・佐世保線の運転再開にともない、特急「かもめ」「みどり」「ハウステンボス」も運転されている。その他の特急列車・D&S列車は運休となる。