本田技研工業(ホンダ)は14日21時26分に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」による熊本製作所の稼働状況について説明した。あわせて今回の地震に対する復旧へ向けた取組みの現況を鑑み、被災地への支援を行うことも発表した。

熊本県大津町のホンダ熊本製作所

熊本地震の発生にともない、熊本製作所は4月14日夜から生産活動を休止。翌15日も設備の状況確認のため、引き続き生産を休止していた。週明けの18日以降の稼動についても、「設備等の状況を見ながら決定してまいります」としている。

ホンダは熊本地震で被災したエリアの通行可能な道路の参考情報として、「Googleマップ」「Yahoo!地図」にてホンダ「インターナビ」による道路通行実績情報を一般公開している。加えて今回の発表で、被災地への支援として熊本県へ義捐金5,000万円を寄付し、ガソリン発電機や非常食・飲料水などを提供することも決定。「一刻も早い被災地の復旧を心からお祈り申し上げます」と発表している。

ホンダ熊本製作所は熊本県大津町にあり、熊本地震で最大震度7を観測した益城町、震度6弱を観測した熊本市・西原村からも近い。ホンダの4番目の製作所として1976年に操業開始し、エンジンや各部品の生産加工から完成車組立てまで一貫して行う生産システムにより、二輪車や汎用製品を量産してきた。おもな製品は「ゴールドウイング」「CB1300SF」「VT1300CX」など。これまでベトナムを拠点としていた50ccスクーター「ダンク」「タクト」などの製品も、熊本製作所へ生産を移管していた。