本田技研工業(ホンダ)は14日21時26分に発生し、最大震度7を観測した「平成28年(2016年)熊本地震」(気象庁が命名)による熊本製作所の稼働状況を明らかにした。熊本製作所に対策本部も設置されている。
熊本製作所は今回の地震で震度7を観測した益城町、震度6弱を観測した熊本市・西原村から近い大津町にあり、二輪車を中心に量産を行い、エンジンおよび各部品の生産加工から完成車組立てまで一貫した生産システムを有する。
同製作所については、地震発生直後から生産を停止し、15日も午後まで稼働停止することが報じられている。ホンダは同製作所の設備被害を「余震が続いており工場内に入っての確認が出来ない状況。詳細確認中」、勤務対応を「1勤務(7:00-15:45)平常勤(8:00-17:00)は生産中止」と発表。人的被害は「勤務中の従業員、お取引先の方を含め負傷者なし」としている(いずれも4月15日8時30分現在)。再開時期は未定とのこと。
なお、ホンダは熊本地震の発生を受け、地震発生エリアの通行可能な道路の参考情報として、ホンダ「インターナビ」による道路通行実績情報(Googleマップ・Yahoo!地図)の一般公開を開始している。直近4時間の情報を1時間ごとに更新しており、パソコン・スマートフォンで確認でき、「この公開によって、当該地域での移動、および救援・支援に向かう方々の一助になれば幸いです」とのこと。トヨタ自動車も熊本地震の発生を受け、参考情報として公開した「通れた道マップ」の活用を呼びかけている。