4月14日21時26分頃、熊本県で最大震度7の地震が発生し、最大震度6弱の大きな余震も記録された。熊本市内の観光名所・施設は15日10時現在、「熊本城」や「水前寺成趣園」など61施設が臨時閉館となり、16日以降の営業は被害状況を確認後、判断される。なお、阿蘇郡南小国町の「黒川温泉」には被害はほとんどなく、ほぼ通常通りの営業となっている。
熊本市観光政策課によると、15日に臨時閉館が決定している施設は以下の61施設。16日以降の営業は被害状況を確認後に判断される。熊本城閉門に伴い、桜の馬場城彩苑~頬当御門間のシャトルバスも15日は終日運休となる。運行の再開は、被害・復旧状況を勘案してから決定される。
熊本城は入り口から続く両サイドの石垣や天守閣の入り口側の石垣が崩壊したほか、約240mある国の重要文化財の「長塀」が半分近く倒れていることが確認された。熊本市観光政策課によると、熊本城全体で見ると被害規模は大きくないものの、石垣の崩壊で通路が遮断されている他、見どころとなる天守閣や長塀に被害が出ており、修復・開門には時間がかかる見通しという。
熊本県阿蘇郡南小国町の黒川温泉では地震による被害はほとんどなく、「山の宿 新明館」の洞窟風呂に関してのみ、安全確認のため検査を行ってからの営業となる。周辺の道路状況に関しては15日10時現在、周辺住民からも情報を集めて確認をしている段階であるが、黒川温泉につながる大分県中津市から熊本県阿蘇市に至る国道212号線は通常通りとのこと。
熊本周辺の交通状況に関しては、15日、九州新幹線は博多~鹿児島中央間が運休になるほか、一部の特急列車や、熊本南部のローカル鉄道であるくま川鉄道なども運行を見合わせている。詳細は「JR九州など、熊本で震度7の地震発生にともなう4/15の列車運行について発表」を参照。