熊本県熊本地方で最大震度7を観測した地震を受け、JR九州など九州の鉄道事業者が15日の列車運行について発表している。九州新幹線は博多~鹿児島中央間で始発から運転を見合わせ、一部の特急列車も終日運休となる。
九州内の新幹線に関して、JR九州・JR西日本の発表によれば山陽・九州新幹線直通「みずほ」「さくら」は博多~鹿児島中央間で運転を見合わせ、山陽新幹線は正常に運転を行うとのこと。九州新幹線「つばめ」も運転見合わせとなる。
JR九州は15日の運転計画にて、在来線の特急「有明」(博多~長洲間)・「九州横断特急」(熊本~別府間)・「あそぼーい!」(熊本~宮地間)・「A列車で行こう」(熊本~三角間)と「SL人吉」(熊本~人吉間)を終日運休とすることを発表。鹿児島本線荒尾~八代間、豊肥本線熊本~宮地間、三角線宇土~三角間、肥薩線八代~吉松間で始発から列車の運転を見合わせるほか、久大本線北山田~恵良間で徐行運転を行う。
鹿児島本線博多~荒尾間も快速・普通列車の本数を減らして運転。西日本鉄道は全線で始発から通常運転を行うとしている。熊本市内などに路線を持つ熊本電気鉄道は、被害箇所の復旧を済ませ、今後大きな余震が発生せず、点検により運行に問題がなければ通常運転を行えるとのこと。熊本市交通局も市電の全線で安全点検を行い、運転に支障がないと確認できたため、始発から徐行による電車の運転を行う。
人吉~湯前間を結ぶくま川鉄道は始発から運転見合わせに。肥薩おれんじ鉄道は八代~肥後高田間で線路点検中のため、肥後高田駅での折返し運転となっている。