IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は13日、2016年3月にランサムウェアの相談が急増したとして注意を喚起した。
ランサムウェアに関する相談は、2016年1月では11件、同年2月では17件寄せられたが、3月には96件と、1月時点から約9倍に増加。3月に寄せられた96件のうち、約4分の1にあたる23件がAndroid端末のランサムウェアに関する相談だったという。また、2016年1月から3月までの3カ月間で、実際に被害にあったという相談は全体の約88%に上った。相談は4月に入っても相次いでいるとする。
IPAで確認した、ランサムウェア感染が目的とみられるメールは、いずれも「追跡番号_●●●●(数値).zip」という不審なファイルが添付されていた。
IPAでは対策として、セキュリティソフトウェアを導入し定義ファイルを最新の状態に保つことや、心当たりの内メールの場合送信者に電話などで確認すること、重要なファイルは定期的にバックアップすること、OSやソフトを最新の状態に保つことなどを推奨。また、ランサムウェアに感染した場合は初期化し、重要なファイルはバックアップから復元するよう呼びかけている。