米Facebookは4月12日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中の開発者カンファレンス「F8」において、Messengerユーザーとインタラクトするチャットボット「Bots for the Messenger Platform」を発表した。またビジネスや開発者のBotの構築をサポートする「Messenger Platform」をベータ公開、同日よりMessenger向けBotの審査登録受け付けを開始する。
Messenger Platform向けのBotは、天気や交通状況のアップデートなどコンテンツの自動サブスクライブから配送通知やレシートといったカスタマイズコミュニケーション、ライブメッセージなど、様々なユーザーとのインタラクションをサポートする。
F8の基調講演ではCNNと1-800-Flowers.comのBotのデモが披露された。たとえば、CNNのBotに「Top stories」と頼むと、その時のトップニュースのリストが表示され、続いて「Get a summary」と頼むと各トップニュースの要約を表示してくれる。
Send / Receive APIはテキストの送受信だけではなく、イメージやインタラクティブなカードもサポートする。たとえば、オンラインショップで商品を探す場合、ユーザーが自由に入力して商品をフィルタするよりも、商品カテゴリ(衣服、靴、アクセサリなど)をリストしたカードから選択してもらった方が効率的である。他にもウエルカムスクリーンをセットできるなど、開発者がユーザーの利用体験を高める工夫を凝らすことが可能だ。
ユーザーがビジネスのBotとコミュニケーションするようになると、ユーザーの不利益になるようなメッセージが送られてくる可能性もあるが、Facebookはビジネスにポリシーの厳守を求め、サービス開始後もレビューする仕組みを設ける。またユーザーが不快なコミュニケーションなどをミュートまたはブロックできるようにする。