この瞬間がいちばん幸せだ

仕事の休憩時間や食事後に、ブラックコーヒーと一緒に紫煙をくゆらせる――。喫煙家にとって、心地よい瞬間の一つだろう。近年は完全禁煙の店が増えたり、タバコの値段が高止まりしたりと愛煙家にとっては肩身が狭い時代となった。

タバコを吸う人間から「せめて価格だけでも安くしてくれ」という声が聞こえてきそうだが、そもそも日本のタバコの値段は世界からみたら高いのだろうか? それとも安いのだろうか?? このほど、日本在住の外国人20名に「日本のタバコ価格」について聞いてみたので、気になった意見を紹介しよう。

Q. 日本のタバコの価格をどう思いますか? 母国での具体例とあわせて教えてください

■日本の方が高い
・「母国よりすごく高いです。ロシアはタバコのパックは150 円ぐらいなのでそれと比べると2~3倍ぐらい高いです」(ロシア/20代後半/男性)
・「母国のと比べて高い」(インドネシア/20代後半/男性)
・「高すぎます。ベトナムと比べたら、日本の1パック分でベトナムでは2パック買えます」(ベトナム/30代前半/女性)
・「日本のタバコの価格は高すぎると思います。母国のタバコの一箱は80円ぐらいです」(ウクライナ/20代中盤/女性)
・「高いと思います。台湾のタバコは200円ぐらいです」(台湾/40代後半/女性)
・「高いと思います。今は吸いませんが、吸う人の空間がどんどん狭くなっている気がします」(フィリピン/30代中盤/女性)

■日本の方が安い
・「日本の方が少し安いです」(イタリア/30代前半/男性)
・「安いです。シンガポールでは価格が倍くらいです」(シンガポール/20代後半/男性)
・「安いです。オーストラリアのタバコは平均1,200円ぐらいになります」(オーストラリア/20代後半/男性)
・「日本の方が少し安いくらいです。マルボロは母国で500円くらいです」(トルコ/40代前半/男性)
・「今は日本の方が安いです。昔は母国の方が安かったですが、近年は税が上がってきました」(マレーシア/30代中盤/女性)
・「安い。カナダの値段より半分以下」(カナダ/30代前半/女性)

■その他
・「昔と比べてかなり高額になりました。ただ、タバコをすわないため母国の価格はわかりません」(ブラジル/40代前半/女性)
・「最近は韓国も禁煙を促すために大幅に値上がりしたので、高くなりました。今は450円くらいです。2014年までは250円程でした」(韓国/30代前半/女性)
・「母国と同じです」(ポーランド/30代前半/女性)

■総評

日本よりも高額という国と日本よりも低額という国がちょうど同数という結果になった。日本のタバコの価格は、今回アンケートに回答した国の中では中間程度に位置するようだ。

ちなみに、日本たばこ産業によると、2014年の成人男性の平均喫煙率は30.3%で成人女性の平均喫煙率は9.8%となっている。2010年に銘柄によっては1箱あたり100円以上の値上げが実施されたが、成人男性の平均喫煙率は値上げイヤーの36.6%から33.7%(2011年)、32.7%(2012年)、32.2%(2013年)と右肩下がりになっている。この数値を見る限り、販売価格と喫煙率は相関関係があると言えそうだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート