ローランドは、BOSSブランドより、ボーカルとギターそれぞれ専用のプリアンプとエフェクトを搭載して、弾き語りを簡単にプロのサウンドに仕上げられるオールインワンプロセッサー「VE-8」を発表した。発売は4月29日を予定しており、価格はオープン。市場想定価格は35,000円(税別)。

「VE-8」

「VE-8」は、ボーカルにハーモニーや残響、ギターにはボディーの自然な響きや広がりを加えることで「弾き語り」のサウンドを簡単な操作でプロレベルのクオリティーに仕上げることができるオールインワンプロセッサー。ボーカルとギターの音量バランス調整や、演奏したフレーズを次々に重ねて録音/再生しながら、1人アンサンブルのようなパフォーマンスが行えるルーパー機能なども搭載している。

ハーモニー機能では、曲のキーを予め設定しておくことができるほか、本体に入力したギターの演奏から自動でコード進行を分析し、曲のキーを判定することも可能なので、曲中の転調にも追従できる。

ボーカルエフェクトとしては、残響を付加するリバーブだけでなく、ボーカルに厚みを持たせるダブリングや、声の輪郭を強調するエンハンス機能も装備。さらにロボットボイス的な加工も行える。

アコースティックギター向けには、楽器がが本来持っている自然な響きを再現することができる「アコースティック・レゾナンス」機能を搭載。一般的なアコースティックギター用プリアンプでは難しかった、個々のギター持つ自然な響きで演奏が行える。また、演奏時に発生しやすいハウリングを瞬時に押さえる機能(フェイズインバーター/ノッチフィルター)も搭載。突発的なアクシデントにもボタンやツマミを回すワンアクションで対応できる。加えて、リバーブやコーラス、オクターブ、モジュレーション・ディレイ、リングモジュレーションといった一般的なギターエフェクトも使用できる。

本体に入力したギターとマイクの音量バランスはツマミで個別に調整が行える。また、演奏したフレーズをその場で次々に重ねて録音/再生することで1人アンサンブルのようなパフォーマンスが披露できる「ルーパー」機能は、録音する対象を、ギターだけ、ボーカルだけ、またはギターとボーカルを両方のいずれかを選ぶことができる。

サイズは217(W)×161(D)×65(H)mmで、重量は1,300g(電池含む)。