JR西日本はこのほど、新日鐵住金に発注していた長さ150mのロングレールが納入されたと発表した。この長さのレールがJR西日本エリアに導入されるのは今回が初めてとなる。
新幹線など高速大量輸送を担う路線では、レール同士を溶接して長くつなぐ作業が必要だが、レールが長ければ必然的に溶接作業は減り、溶接部分を点検する保守作業も大幅に軽減されることになる。少子高齢化により、将来的に労働人口の減少が見込まれることから、「保守の変革は必須」(JR西日本)として、ロングレールの導入を決めたという。
今回納品された150mのレールは、4月3日午前に新日鐵住金八幡製鐵所を貨物列車で出発。午後には山陽本線新下関駅に到着し、新下関保守基地に貨車ごと搬入され、翌4日にクレーンで貨車からの取卸し作業を行った。早速今月から山陽新幹線に導入する予定だという。