俳優のケイン・コスギが、映画『テラフォーマーズ』(4月29日公開)で演じるゴッド・リーの"変異"シーンを捉えた映像が8日、公開された。
本作は、累計発行部数1,500万部を突破し、2014年にTVアニメ化もされた同名コミックを原作として、準備に約2年を費やしたSFアクション。2599年の人口激増により貧富の差が激しくなった日本を舞台に、火星で人型に進化したゴキブリ「テラフォーマー」とそれらを駆除するために特殊能力の手術を受けた人々との戦いを描く。メガホンを取るのは、三池崇史監督。主人公・小町小吉演じる伊藤英明のほか、武井咲、山下智久、山田孝之らが出演する。
ゴッド・リーは、純粋な日本人であるものの、なぜか"リー"と呼ばれている、中東の紛争地区で戦っていた不死身の元テロリスト。ストイックな一匹オオカミ、"最強の人間兵器"などと恐れられているが、その実は傷ついた者たちへの思いやりに満ちた、心根の優しい漢(男)というキャラクターだ。
リーをはじめとする、火星に向かう宇宙船・バグズ2号の乗組員らは、"バグズオペレーション"という失敗すれば死の危険性も伴う手術を施され、昆虫のDNAが組み込まれている。このことから、昆虫細胞活性剤を注入するだけで肉体変異を起こし、超人的なパワーを発揮することができる身体を獲得している。
映像内では、砂嵐の中、テラフォーマーを目の前にその活性剤を注入するリーの姿が。薬が体中を巡っていき、瞳孔が開いて、見る見るうちに"変異"していく。気合を入れ、砂煙を巻き上げて吠えるリー。高く飛び上がり、空中からテラフォーマーに襲いかかるが、逆に投げ飛ばされてしまう。しかし、落下後もすぐに体勢を立て直すなど昆虫由来の驚異的な力の片りんを垣間見ることができる。
(C)貴家悠・橘賢一/集英社 (C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会