内閣府は4月6日、2016年2月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比3.2ポイント低下の110.3となり、2カ月ぶりに悪化した。下げ幅は2011年3月(6.6ポイント低下)以来の大きさとなった。
自動車、スマホ関連でマイナスに
一致指数を踏まえた基調判断については、「足踏みを示している」とし、10カ月連続で据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は同2.0ポイント低下の99.8と、2カ月ぶりの悪化。遅れて動く「遅行指数」は同横ばいの114.8となった。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度をみると、寄与度がプラスのものは2指数のみで、投資財出荷指数(輸送機械を除く)、鉱工業用生産財出荷指数、生産指数(鉱工業)、耐久消費財出荷指数など6指数がマイナスとなった。
同省は「半導体製造装置、自動車関連の輸送機械工業、スマートフォン用の部品などが含まれる電子部品デバイス工業がマイナスに落ちていると聞いており、それらが要因となって一致指数を押し下げた」と分析している。