ソニーは4月6日、ハイレゾや4K HDRに対応したサウンドバー「HT-NT5」を発表した。発売は5月21日。価格はオープンで、推定市場価格は税別80,000円前後。

HT-NT5。厚さは58mm(フロントグリル装着時で64mm)

HT-NT5は、薄型デザインを採用したサウンドバー。ソニーが提案するデザイン哲学「Slice of Living」(リビングになじむ洗練されたデザイン)に沿って開発された。バースピーカーとWi-Fi接続のサブウーファーで構成されている。2014年10月に発売されたHT-ST5の後継モデルとなる。

バースピーカーは、天面にトップツイーターとウーファーを、正面にフロントツイーターを搭載。アンプを独立駆動させつつ、異なる音域のサウンドが同時に耳に届くよう設計している。ジャイロセンサーを内蔵し、壁掛け時はフロントツイーターが自動で無効になる。フロントグリルはマグネットで装着しており、取り外しが可能だ。DACはPCM 192kHz/24bit(WAV、FLAC、ALAC、AIFF)やDSD 5.6MHzのハイレゾ音源に対応。音楽リスニング用スピーカーとしての使用も想定している。

天面。トップツイーター(上)とウーファー(中央)を搭載

正面にフロントツイーターを装備

1月のCES 2016で発表されたソニー独自の4K HDRロゴを付与。これまでHDRコンテンツはプレーヤーからテレビを経由し、サウンドバー(スピーカー)に入力されていたため、音質がDVD音声程度に劣化していたが、HT-NT5は4K対応のHDMIケーブルが付属。HDRコンテンツを、プレーヤー → サウンドバー(スピーカー) → テレビという経路で伝送するため、高音質のまま楽しめるとしている。

Wi-Fi機能を内蔵し、スマホアプリ「SongPal」から操作可能。ホームネットワーク内にある複数のスピーカーから同じ音楽を再生できる「Wireless Multi-room」に対応している。また、2016年6月以降に行われるファームウェアアップデートにより、Wi-Fi搭載のBluetoothスピーカー「h.ear go」などと組み合わせてサラウンド環境を構築する「Wireless Surround」を利用できるようになる。BluetoothとNFCにも対応し、コーデックはLDAC、SBC、AACをサポート。

側面。NFCを搭載している

背面端子

本体の操作パネル

リモコンが付属

HDMI入力×3、光デジタル音声入力×1、アナログ入力×1、HDMI出力×1、USBポート×1、有線LAN×1を搭載。サイズと重量は、バースピーカーがW1,080×D58×H127mm、約3.8kg。サブウーファーがW190×D386×H382mm、約8.1kg。

フロントグリルを外したところ

壁掛け時(上)と平置き時(下)のイメージ

使用例