独身時代は朝食抜きが当たり前だった。ごはんを食べる時間あったら、1分でも長く布団の中にいたい。
結婚をした。はじめのうちは頑張って朝食をつくって夫と食べていたが、夫婦2人の生活の中で早起きしてまで朝食をつくることに価値を見いだせなくなり、朝食抜きに戻った。
出産をした。子どもが大きくなるにつれ、母乳やらミルクから離乳食になり、そのうち普通の食事へと移り変わっていく。その頃には職場復帰もしていて、保育園の先生からは「しっかりと朝食を食べさせてきてください」といわれ、園からの保護者向けレターには「朝食が元気のキホン! 」みたいなことが書かれている。いや、わかってますよ、子どもに朝食抜きなんてしませんってば。しかしその保護者向けレターには、「パンやおにぎりにもう1品つけるだけで、栄養バランスもグンとアップ! 」みたいなことが書かれていて、「炭水化物だけで済ませるなよ~」というプレッシャーを感じる。
世のワーキングマザーの皆さん、お子さんにはどんな朝食を食べさせていますか。以下、ワーキングマザーが2歳児のためにつくった朝食を1週間分紹介する。どれだけ頑張ろうと思っていても眠い日は眠い。朝起きたら家を出る30分前で、「ベーグルと牛乳、以上! 」という日もある。それが現実だ。
ワーキングマザーの朝食
月曜日
・飛竜頭
・小松菜と海苔のおひたし
・野菜たっぷり玉子焼き
・高野豆腐のオイスターソース煮
・ごはん
気合の月曜日は、週末につくった常備菜がなんと4品も。飛竜頭なんていう揚げ物まで登場するも、子どもは玉子焼きも高野豆腐も飛竜頭も大好物なのでペロリ。おひたしは最初は嫌がっていたが、好物の海苔が入っているとわかるとこちらも完食。
火曜日
・焼売
・モヤシナムル
・豚汁
・玄米入りごはん
大阪土産でもらった「551蓬莱」の焼売が残っているのを思い出し、電子レンジでチン。前の夜につくっておいたモヤシナムルと豚汁を合わせる。
水曜日
・パン
・マッシュルームスープ
・ヨーグルト イチゴジャムトッピング
「米をとぎ、炊飯器にセット」。たったこれだけの作業が前夜できなかった。そう、疲れていたのだ。ということで、こんな時のパン登場。マッシュルームのスープは、バターで炒めた玉ネギとマッシュルームに、水と固形コンソメを加えて煮込んだものをミキサーで攪拌したものがベース。飲むときに牛乳を加えて電子レンジで加熱すればOK。ベースさえつくっておけば毎朝使える。
木曜日
・ベーグル
・牛乳
朝起きたら家を出る30分前だった。
自分1人なら余裕なのだが、2歳児がいるとなると事情は異なる。ほぼほぼ「ジ・エンド」。絶望的な気分からの超高速モード。1個だけ残っていたパンを子どもにすかさず出す。しかし不幸なことに、こんな急いでいる朝に限って1個だけ残っていた貴重なパンはベーグル(すなわち硬い)。「早く食べて! 」と10回以上は言ったと思う。
子どもにパンを食べさせながら靴下はかせて、時間節約を試みたりもした。はぁ……。
金曜日
・貝柱のバター醤油炒め
・レンコンとほうれん草、豆腐の味噌汁
・スクランブルエッグ
・玄米入りごはん
ついにやってきた金曜日! 前夜のうちにつくっておいたおかずと味噌汁と温めて、朝食に。
最近は、大人と子どものメニューを完全に一緒にしている。食材は小さめに切ってあったり、味付けはかなり薄味だったり、子どもに寄せた内容となっている。しかしその影響なのか、親子共にすこぶる健康だ。
そして、特に朝食を見直すようになってから感じたのは「常備菜、最高! 」ということ。当初は週末に1週間分をつくっていたが、日持ちするおかずしかつくれなかったり、かためてつくることがしんどくなってきたりで、いまは子どもが早く寝た日に1品、ちょっと早く帰れた日に1品……と、平日にもちょこちょこつくり置きをしている。朝はこれらのおかずを電子レンジで温めるだけ。
水曜の献立にも登場しているが、スープも濃縮版をつくっておけば、朝は牛乳を注いでチンするだけ。これで「パンやごはんにもう1品」が簡単に達成する。
……とまぁ、こんなこと書いておきながら、本当にひどい日は、寝坊した挙げ句にパンもごはんもなくて、「煎餅、水、以上! 」ということも正直あった。そういう時は、「いいんだよ、いいんだよ、1週間でバランスが取れていれば」と自分に言い聞かせるようにしている。これが現実だ。