メルセデス・ベンツ日本は4日、最高級クロスカントリー「Gクラス」の特別仕様車「G 550 4×4 2」を5月31日までの期間限定で注文受付を開始すると発表した。37年におよぶ「Gクラス」の歴史で培った特殊車両技術を投入した、究極のオフローダーとなる。
同車のサスペンションには、防弾仕様車の技術をベースとした「ポータルアクスル」が採用されている。これにより、ベースモデルの最低地上高235mm・渡河深度600mmに対し、「G 550 4×4 2」は最低地上高460mm・渡河深度1,000mmとなり、大幅に走破性が向上した。ホイールに2本ずつスプリングとダンパーストラットを装着し、うち1本を可変ダンパーとしたラリー強化仕様ツインサスペンションを採用している。
電子制御の可変ダンパーは走行状況に応じて減衰特性全体を変更。スポーツモードとコンフォートモードの間でキングピン傾角を大きく取ることが可能となった。モードの切替えはセンターコンソールのボタンで行い、両モードの切替え時間は1秒以内の速さで完了する。
エンジンは「Mercedes-AMG GT」や「Mercedes-AMG C 63」に搭載されている4.0リットルV8直噴ツインターボエンジンをベースに新開発したM176型エンジンを搭載。最高出力422PSを発揮し、ECOスタートストップ機能(アイドリングストップ機能)により、環境性能も向上している。
ボディカラーは専用色「エレクトリックビーム」を含む4色を設定。少量限定生産モデルであるにもかかわらず、日本仕様専用装備として、COMANDディスプレイやインストルメントクラスター内表示の日本語対応はもちろん、日本の道路事情を考慮した360度カメラシステム、パークトロニックなど、本国仕様には存在しない装備も装着している。価格は3,510万円(税込)。