三菱重工・日立製作所・住友商事はこのほど、タイ国鉄から「バンコクレッドライン」プロジェクトの機電システム設計・建設契約を共同受注したと発表した。
「バンコクレッドライン」プロジェクトは、タイ・バンコク市中心部のバンスー駅を起点に、北へ26.4km、西へ14.6km延びる全線高架の鉄道路線を建設する計画となっている。北線建設は日本政府からタイ政府へ供与される円借款、西線建設はタイ政府の自己資金で建設されるという。
今回、3社は列車の安全な運行を実現する信号システムやアルミニウム合金製の軽量車両、鉄道システム一式の設計・建設をフルターンキー(工事込み設備一括請負契約)で受注。三菱重工は信号・通信・軌道・電力などのシステムの設計・調達、日立製作所は車両の設計・製造、住友商事は商務の取りまとめとシステム現地据付を担当する。受注金額の合計は約1,120億円で、2020年の完成をめざす。