3月25日~27日の期間で東京ビッグサイトにて開催された国内最大級のアニメの祭典「AnimeJapan 2016」内で27日、2016年7月より放送開始となるアニメ『チア男子!!』のスペシャルステージが行われた。
本作は、戦後最年少で直木賞作家となった朝井リョウ氏の青春小説『チア男子!!』(集英社文庫)を初映像化したもの。柔道で挫折した坂東晴希を中心に、チアリーディングに青春をかける男子大学生たちの物語が描かれる。
イベントには、坂東晴希役の声優・米内佑希、晴希の幼なじみ・橋本一馬役の岡本信彦、イケメンオーラを放つチア経験者・徳川翔役の小野友樹、さらにシークレットゲストとして原作者の朝井リョウ氏が登壇した。
冒頭には、早稲田大学チアリーディングチーム「SHOCKERS(ショッカーズ)」OBたちが登場し、オープニングアクトとして迫力の演技を披露。目の前で繰り広げられるパワフルな技の数々に、客席から歓声が上がった。
続いてステージに登場した声優陣だったが、7月から放送のアニメでまだ収録も行われていないため、内容については探り探りのトークに。「演じる役はどんなキャラクターですか?」という質問に、岡本は「PVに出ている明るい子というイメージだけでは終わらないキャラクターです」とコメント。さらに小野が、自身の演じる翔について「服の趣味が悪い子です。そしてチア経験者なので、彼の存在によって物語が動くこともあるかも……」と踏み込んだ発言をすると、「初めて内容のあるコメント!」と会場から拍手が起こった。
原作者の朝井氏は本作を書いたきっかけとして、「大学に入って、男子チアリーディングチームのパフォーマンス見て、生命力がすごいと思いました。憧れもあり、どういう心情なんだろうと疑似体験をしたくて書きました」と振り返る。さらに今回アニメ化することについて、「同時にいろんな動きをしているので、言葉で表現するのが難しいんです。アニメ化というのは、この作品を理解していただく上では一番ありがたい展開です」と作品への期待を語った。
イベントの最後には、米内がチアリーディングの演技でトップを担当。見事持ち上げられ、最上段で立ち上がると、会場からは大きな拍手が贈られた。
(C)朝井リョウ/集英社・チア男子!!製作委員会