タレントのビートたけしがこのほど、4月3日の放送から日曜昼に移動するテレビ朝日系トーク番組『ビートたけしのTVタックル』(毎週日曜11:55~12:55)の初回収録後に取材に応じ、「起きている人も多いので深夜より良いかな」と新たな放送枠への好感触を語った。

(左から) 阿川佐和子、ビートたけし、大竹まこと=テレビ朝日提供

同番組は1989年7月3日にスタートし、今年で27年目に突入。生活習慣の変化を受け、月曜23時台から、より幅広いニーズがある日曜昼に移動する。

このほど行われた初収録では、「2016年"春"世間をザワつかせたスポーツニュース総ざらいSP」をテーマにトークバトルを展開。たけし、阿川佐和子、大竹まことのレギュラーメンバー3人に加え、猪瀬直樹前東京都知事、経済評論家の佐藤治彦氏らを迎え、膨大に拡大した2020年東京オリンピックの予算問題をはじめ、さまざまなスポーツの問題に切り込んでいく。

たけしは、放送枠の移動に「あ、そうなんだっていう感じ(笑)。番組がなくなるよりいいやっていうぐらい」とクールに語りながら、「日曜日のお昼で(視聴者から)批判されることも多くなるかもしれないけど、起きている人も多いので深夜よりいいかな」と前向きにとらえている様子。裏番組のTBS『アッコにおまかせ!』などを意識しながら、「芸能の話題とかを扱う番組が多いので、『タックル』ではそういうのではなく、老人介護の問題とか、真面目なテーマでやりたいね」と意向を示した。

阿川は、昨今の世の中の情勢を踏まえ、「番組作りも小さくまとまっていくことが多いんですが、ここでは使えないことをしゃべりつつもなんとか番組にしていきたいと思います(笑)」と目標を明かし、大竹はたけしの"くだらない無駄さ"を絶賛しながら「これからもこの番組で、たけしさんには無駄なことをたくさんしゃべっていただきたいと思います」と意気込みを語った。

また、最近の社会情勢に触れると、ヒートアップしだし、たけしは待機児童問題に「ここが安倍政権の大見えを切るひのき舞台だと思う。参議院と衆議院の議員数を減らして、余ったお金を保育園に充てるということをやればいいのに。なぜそれができないのかって思います。俺が総理大臣ならやっているね」と提言。阿川も「政府は女性が外で働いて活躍するように勧めているのに、保育園は増やせないと言う。どうすればいいの、という感じですよね」と困惑する。

さらに、米大統領選に話題が及ぶと、たけしは「トランプ氏が大統領になったら、日本がアメリカの一つの州になっちゃうんじゃないか、という怖さもある。でも、最後はヒラリー・クリントンで落ち着くんじゃないの?」と独自の読みを披露していた。