マツダは23日、リトラクタブルハードトップモデル「ロードスター RF」(海外名「MX-5 RF」)を世界初公開した。同モデルは米国で開催されるニューヨーク国際自動車ショー(3月23・24日プレスデー、3月25日から4月3日まで一般公開)に出品される。
同社は3代目「ロードスター」で初めてリトラクタブルハードトップを採用。今回発表された「ロードスター RF」では、先代モデルがめざした価値「オープンカーの楽しさを身近なものにする」を引き継ぎつつ、さらなる進化に挑戦した。モデル名に採用された「RF」は「Retractable Fastback」の略で、「リトラクタブルハードトップの機構を持つ、ファストバックスタイルのクルマ」として命名されたという。
「ロードスター RF」は4代目「ロードスター」と同じ全長・全幅のコンパクトパッケージ(開発目標値は全長3,915mm×全幅1,735mm×全高1,245mm)ながら、ルーフからリアエンドへスムーズに流れるファストバックスタイルが特徴。3つのルーフ(フロントルーフ・ミドルルーフ・リアルーフ)とバックウインドーで構成される電動格納式ハードトップを採用し、電動式トップロックにより、スイッチ操作のみでスマートなルーフ操作が可能となった。10km/h未満なら走行中のルーフ開閉操作もできるようになった。
パワートレインには、ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-G 1.5」、6速マニュアルトランスミッション「SKYACTIV-MT」と6速オートマチックトランスミッションをラインアップ。市場・仕様によって設定が異なり、北米仕様車のエンジンは「SKYACTIV-G 2.0」となる。先進安全技術「i-ACTIVSENSE」、カーコネクティビティシステム「MAZDA CONNECT」も採用。「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」の思想の下、人間中心の視点で作り込んだ高度な安全性能を実現しているという。
「ロードスター」開発主査の山本修弘氏は「ロードスター RF」に関して、「クローズド時の美しいスタイルとオープン時の爽快なオープンエアフィールを両立する、という発想で取り組みました。電動ハードルーフを持つオープンスポーツとしての魅力をドライバー中心で追求し、美しいファストバックスタイルと、リアルーフによって得られる新しいオープンエア感覚を提案します」とコメント。ボディカラーに「魂動」デザインの造形美を際立たせる特別塗装色「マシーングレー」を採用したのも特徴となる。
マツダはニューヨーク国際自動車ショーにて、世界初公開の「ロードスター RF」をはじめ、北米で今春発売予定のミッドサイズ3列クロスオーバーSUV「CX-9」も出品。「CX-5」「CX-3」や「アテンザ」(海外名「Mazda6」)、「アクセラ」(海外名「Mazda3」)、「ロードスター」(海外名「MX-5」)などの市販車に加え、技術展示も行われる。