ANAは3月22日8時20分頃に発生した国内線予約システム「エイブル」の不具合について、23日4時頃にシステムが完全復旧したことを明らかにした。この影響により、22日には欠航146便で約1万8,200人に、遅延391便で約5万3,700人に影響が出ており、23日9時現在は欠航2便があるものの遅延は生じていない。
ANAの広報によると、22日8時20分頃までにシステムを構成する4台のサーバーが段階的に停止し、空港の搭乗システムは同日の11時30分に復旧したものの、予約販売システムは23日4時頃まで復旧できない状況が続いていた。なお、最後まで障害が出ていたのは、オフィシャルサイトや旅行会社のサイトなどへの記載に関する不具合だという。
23日は機材繰りのため、NH672便(広島発/羽田着)とNH1822便(松山発/中部着)の2便の欠航を22日の段階で決定していたが、それ以外の国内線は通常運航となっている。エイブルの不具合はこれまでも何度か生じており、2月24日にも30分弱、一時停止することは起きていたが、その影響による遅延などは発生していなかったという。