食の宝庫・北海道は、食事がおいしいと評判の宿が多い。道内各地の食材が集まる札幌では、さまざまなホテルが朝食のグレードを競い合い、地元の市民が早起きして"とっておきの朝イチグルメ"を目当てに、朝食会場のレストランを訪れることも。そこで札幌駅周辺のシティホテルから、北海道の食材をたっぷり味わえる朝食ビュッフェ3件を紹介しよう。今回は前回の1件目2件目に続く最後の3件目「札幌グランドホテル」である。

旅行客の評価が高い「札幌グランドホテル」の朝食 洋食・和食バイキング

「朝食でホテルを選ぶならここ」

札幌駅前通りの「札幌グランドホテル」は昭和9年(1934)に開業し、"北の迎賓館"と称される北海道初の本格的洋式ホテル。「朝食でホテルを選ぶならここ」というリピーターも多く、ホテル・旅行の口コミサイト「トリップアドバイザー」の「行ってよかった! 朝食のおいしいホテルランキング2015」で全国3位の座に輝いた実力派だ。札幌駅とは札幌駅前通地下歩行空間で直結しており、雨や雪の日も駅からスムーズにに移動できる。

朝食 洋食・和食バイキングの会場は、東館1階のレストラン「ノーザンテラスダイナー」。ガラス張りの白とブラウンを基調とした店内は、2013年6月にリニューアルされ、明るくモダンな雰囲気だ。昼はランチ、午後はデザート、夜は週末限定でディナーのバイキングもあり、北海道随一の歴史と伝統を誇る老舗ホテルの味を、気取らずに楽しめるとあって、地元客の人気も高い。

朝からぜいたくに海の幸を味わえ、満足度が高い和食コーナー

全90品の朝食バイキングの料理は、洋食と和食に分けてレイアウトされ、和食はやはり海の幸が人気のよう。氷の上の竹かごにたっぷりと盛られたエビやイカの刺し身に、利用客の手が次々と伸びる。北海道らしい焼き鮭や、季節の魚介にも目移りしてしまう。旬の野菜のしゃぶしゃぶや、ほくほくしたジャガイモ、北海道産小麦のうどんなど、農産品も充実し、和食だけでおなかいっぱいになりそうだ。

コーンの香りの特製フレンチトーストも

洋食で見逃せないのは、フレンチトーストと実演コーナーのプレーンオムレツ。フレンチトーストは、卵と牛乳に同ホテル特製のコーンスープを加えた卵液に一晩じっくり漬け込んで焼いてあり、ふんわりととろけるような食感と、ほのかなコーンの風味が心に残る。さらにホテルベーカリー直送の焼きたてパンや、みずみずしい旬の野菜も種類が多く、北海道の新鮮な牛乳はすっきりした喉越しで、何度でもおかわりしたくなるおいしさだ。

オムレツとフレンチトーストは実演コーナーでできたてを提供

朝食の後は、館内1階のショップ「ザ・ベーカリー&ペイストリー」にも、ぜひお立ち寄りを。フレンチトーストにも使われている特製コーンスープの缶詰や、ホテルメイドのパンとスイーツがそろっているのでお土産にもぴったりだ。

●information
札幌グランドホテル 東館1F「ノーザンテラスダイナー」
住所: 北海道札幌市中央区北1西4
朝食時間: 6:30~LO10:30(バイキングは6:30~LO10:00)
定休日: なし
朝食 洋食・和食バイキングの料金: ひとり2,500円

※記事中の価格や情報は2016年3月時点のもの。2016年4月1日からはひとり2,800円。価格は税込。料理の内容や産地は、季節や天候により変更の場合あり