ネオマーケティングはこのほど、「介護」に関する意識調査の結果を明らかにした。同調査は2月25日~26日にかけて、全国の60歳以上の男女1,000名を対象にインターネットで実施したもの。
直近で介護をしていた時期について尋ねたところ、全体で22.6%が「現在も介護をしている」と回答した。現在も介護をしている人を年代別でみると、60代は24.7%、70代以上は15.1%という結果になった。
介護をしていた(している)時に大変だったことを聞くと、最も多い回答は「自分の時間がなくなる」(54.8%)だった。次いで「終わりが見えない」(43.7%)、「わがままが多い」(35.2%)となっている。男女別でみると「体力がついていかない」は男性17.7%に対して女性は33.0%、「わがままが多い」も男性30.5%、女性45.3%と、いずれも女性の方が多かった。
もしも、自分に介護が必要になった場合、誰に介護されたいか尋ねると、全体で51.7%が「配偶者」と回答した。次いで「ヘルパー・介護施設の方」(35.8%)、「自分の子供」(16.6%)となっている。
介護経験の有無で比較すると、「配偶者」と回答した人は、介護経験有が40.4%であったのに対して、介護経験無は57.3%だった。一方「ヘルパー・介護施設の方」と回答した人は介護経験有は42.8%、介護経験無は32.3%。介護経験がある人は、ヘルパーや介護施設など、介護のプロに任せたいという意向が強いことがわかった。
介護を受けることを想像した場合の不安事を聞いたところ、「お金がかかりそう」(75.0%)が最も多かった。男女別で見ても「お金がかかりそう」は、男性73.6%、女性79.6%と最も多い。以下「身内に迷惑をかけてしまいそう」(64.3%)、「介護施設が不足していそう」(38.3%)が続いた。