JR西日本は4月29日に開業する京都鉄道博物館について、係員の制服デザインと館内飲食施設のメニューを発表した。
制服は「花鳥風月」をデザインエッセンスに取り入れ、若草色、鶯色、緋色、栗茶など京都の四季や自然を感じる色合いを採用。さらに折り紙の技法を用いたタックや切替えディティールも取り入れ、京都らしさを表現した。「SLスチーム号」乗り場係員はSLの車掌をイメージした制服とする。
館内飲食施設は、本館2階に約250席のレストラン兼休憩所を設けるほか、プロムナードにあるナシ20形24号車を弁当と軽食メニューの販売を行う「食堂車」として営業。レストランでは「ドクターイエロー」を再現したオムライスや、盛り付けで梅小路扇形車庫を表現したカレーライスなど、メインメニュー10種と子供用メニュー1種、その他各種軽食・ドリンクなどを提供。窓から走る列車や京都の風景を眺めながら食事が楽しめる。
かつてブルートレインの食堂車として活躍したナシ20形24号車の車内では、オリジナル弁当4種を含む弁当10種と各種軽食・ドリンクを販売。同館限定の弁当箱に、子供に人気のおかずを盛り込んだ「ウメテツランチBOX」、京都や梅小路にちなんだおかずを盛り込んだ「SL弁当」、駅弁最盛期の中身をイメージした「昔ながらの幕の内弁当」などが販売されるという。
京都鉄道博物館は、従来の梅小路蒸気機関車館を拡充する形で新設され、総面積は約3万平方メートル。53両の鉄道車両を収蔵し、日本最大級の収蔵車両数を誇る鉄道博物館となる。