本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは17日、アキュラブランドから発売される新型「NSX」北米仕様車の量産を4月下旬に開始し、順次納車を行うことを発表した。
新型「NSX」のグローバル生産拠点は、オハイオ州メアリズビルに設立された「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」。同社にとってオハイオ州で3番目の四輪車生産工場であるとともに、新型「NSX」の開発を行ったホンダR&Dアメリカズのオハイオセンターから程近いメアリズビル四輪車工場に隣接する場所に立地している。
PMCは新型「NSX」のようなスーパースポーツモデルの少量生産に最適な生産設備を備えており、約100名の従業員が、各工程で先進のロボット技術と協調しながら、最高レベルの品質と高いクラフトマンシップを実現しているとのこと。高度な生産技術も多数有しており、現在12件の特許を米国で申請している。
なお、新型「NSX」の3.5リットルV6ツインターボエンジンは、オハイオ州にあるホンダのアンナエンジン工場にて、エキスパートの手により組まれている。
同社は「需要のあるところで生産する」という考えにもとづき、1979年9月から米国で二輪車の現地生産を開始。1982年11月には、日本の自動車メーカーとして初めて米国で乗用車の生産を開始した。以来、北米での現地生産を拡大し、2015年末までの北米における四輪車の累計生産台数は3,000万台を超えている。