山陽電気鉄道は新型車両6000系の営業運転開始に先立ち、4月17日に一般向け試乗会と車両見学会を開催すると発表した。
6000系はアルミニウム合金車体で、外観はコーポレートカラーの赤を継承した「イノセントレッド」を採用。車体側面のドア横には、朝日をイメージしたグラデーションをデザインした。座席シートにも赤を用い、兵庫県花「のじぎく」を柄としてあしらった。座席はバケットシートで、1人あたりのシートピッチを広げるとともに、背もたれの高さを長くし、座り心地に配慮した。
車内にはLCD車内案内表示器を1両に3カ所設け、行先・駅名マップ・乗換案内・ドア開方向などの情報を5言語でわかりやすく提供。環境にも配慮し、回生ブレーキの使用範囲を拡大したVVVFインバータ制御装置の採用、すべての照明装置のLED化により、既存車両3000系に比べて約40%の電力量削減を実現した。3両編成で運行され、定員は先頭車122名(うち座席41名)・中間車135名(うち座席49名)。2編成を連結した6両編成で運転することもあるという。
試乗会は4月17日の午前・午後に各1回ずつ開催され、どちらも山陽姫路駅から山陽明石駅まで行き、折り返して山陽姫路駅に戻る行程となる。午前の部・午後の部ともに定員120名。車両見学会は同日15時以降、3回に分けて実施する。各回とも定員100名。試乗会・見学会ともに、山陽電気鉄道ウェブサイトからの事前申込み制となる。4月3日締切。応募多数の場合は抽選となる。