既報の通り、マウスコンピューターは2016年3月17日から3月25日まで、G-Tune : Garage秋葉原店にて、「乖離性ミリオンアーサー」のVR体験コーナーを設置する。これに先駆けてメディア向けの体験会が開かれたので、その様子を紹介する。

「乖離性ミリオンアーサー」は、スクウェア・エニックスがスマートフォン向けに提供するキャラクターコマンドRPGで、1,300万ダウンロードを突破した人気タイトル。

体験できるコンテンツは、2016年1月24日に2,000人限定で開催されたリアルイベント「御祭性ミリオンアーサー」で展示された「乖離性ミリオンアーサー VR」で、HTCとValveが共同開発するVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「VIVE」の開発者向けモデル「VIVE PRE」を使って、「乖離性ミリオンアーサー」の世界を楽しめる。「御祭性ミリオンアーサー」では、用意した整理券をあっという間に配り終えてしまうほどの盛況ぶりだったという。

G-Tune : Garage秋葉原店では、「乖離性ミリオンアーサー VR」の試遊機を2台用意。いずれもCPUにIntel Core i7-6700K、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 980を搭載したハイエンドモデルで、高解像度かつ高いフレームレートが要求されるHMDの画面描画に対応する。

「乖離性ミリオンアーサー VR」の試遊機

HTCとValveが共同開発するVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)「VIVE」の開発者向けモデル「VIVE PRE」

HMD本体。モーショントラック用のセンサを32基備えるほか、前面のカメラによって現実世界の要素もVRの世界に取り込む

解像度は2,160×1,200ドット(片目あたり1,080×1,200ドット)、リフレッシュレートは90Hz

コントローラにもモーショントラック用のセンサ搭載。表側に大き目のトラックパッド、背面にトリガボタンを備える

かつてない没入感を体験

HMDとコントローラを装着し、ゲームを開始する。まずは自分が操作するアーサーのタイプを選択。"妖精ウアサハ"から剣を手渡された後、戦闘が始まる。実際にプレイするとゲームの世界に入ってしまったような没入感を抱く。キャラクターがまるでそこにいるような立体感、敵モンスターの巨大さ、リッチなエフェクトが堪能できる。キャラクターやエフェクトなどはVR用に調整されたものだという。

HMDとコントローラを装着し、いざゲームスタート

わずか10分程度の体験コンテンツとはいえ、手札の「騎士カード」が目の前にばっと広がる様子や、コントローラを動かしてカードを選択するUIなど、既存のゲームから1歩進んだゲームプレイを十分味わうことができた。

VRコンテンツのデモといえば、VR向けに製作されたムービーを見るか、インタラクションがあってもごくわずかというものが多いが、「乖離性ミリオンアーサー VR」のように実際のゲームに近い形で体験することで、VRの魅力がより分かりやすいように思う。

手札にある「騎士カード」の力を借りて攻撃する。コントローラを動かし、使いたい騎士カードにかざすことで仮決定、そこからトリガボタンを押すと決定となる。「御祭性ミリオンアーサー」のときにはなかった振動機能などが新たに実装されている

コントローラを振ると、ゲーム内の剣も振られ攻撃が炸裂

敵の"キマイラ"の攻撃。思わず体がのけぞるような迫力

また、「VIVE」は日本国内においてあまりデモや展示が行われていないHMDで、これに触れられるだけでも貴重な機会といえる。「VIVE」は4月上旬の発売を予定するが、その前に試してみたいという人は、ぜひG-Tune : Garage秋葉原店に足を運んでもらいたい。