食の宝庫・北海道は、食事がおいしいと評判の宿が多い。道内各地の食材が集まる札幌では、さまざまなホテルが朝食のグレードを競い合い、地元の市民が早起きして"とっておきの朝イチグルメ"を目当てに、朝食会場のレストランを訪れることも。そこで札幌駅周辺のシティホテルから、北海道の食材をたっぷり味わえる朝食ビュッフェ3件を紹介しよう。今回は1件目の「センチュリーロイヤルホテル」に続いて、「JRタワーホテル日航札幌」である。
地上150mのスカイリゾートで朝食を
JR札幌駅南口の「JRタワーホテル日航札幌」は、駅直結の便利なロケーションでリゾート感覚のくつろぎを追求する高層ホテル。朝食は館内3つのレストランから選べ、「和洋ブッフェ」を提供するレストラン&バー「SKY J」は35階に。地上150mのパノラマビューで知られ、札幌のおしゃれなマダムが集う女子会ランチや、特別な日のデートスポットとしても人気が高い。
エレベーターで35階に上がると、窓の向こうには広大な景色が広がり、108席がゆったりとレイアウトされた店内の明るく華やいだ雰囲気に気分が上がる。朝食は「観光客が心躍る洋食」を中心に、「出張客がほっと心安らぐ和食」も用意され、和洋のメニュー約40品の彩り豊かな陳列に目を奪われる。
洋食はベーカリーシェフこだわりの北海道産小麦を使った自家製パンや、牛乳たっぷりのスープにナチュラルチーズ、フレッシュなサラダなど、畑作や酪農が盛んな北海道らしいフードぞろいだ。実演コーナーのオムレツも、ジャガイモにマッシュルーム、チーズと北海道らしい具材が包まれている。北海道産ミルクと自家製パンのパンプディングは、一見素朴で家庭的な一品だが、優しく繊細な味わいが幸せな気分にさせてくれる。
日本の朝ごはんの魅力を伝える和食も
和食も食味の良さで人気上昇中の道産米をふっくらと炊き上げた白飯に朝粥、北海道産そば粉の石臼一本挽きそば、北海道産メークインの肉じゃがと、一見シンプルな料理だからこそ、素材の質の高さを実感できるメニューが充実している。スルメイカと昆布を合わせた北海道南部の郷土料理・松前漬にイクラを加えた「いくら松前漬け」も、ぜひ味わってほしい逸品だ。
さらに、ジンギスカンや札幌発祥のスープカレーといったご当地グルメも加わり、上品な香りの杏仁豆腐や、みずみずしいフルーツなどのデザートもよりどりみどり。ドリンクも、ドイツの高級紅茶ブランド・ロンネフェルト社の紅茶もそろう。ドリンクはふた付きのカップでテイクアウトもできるので、朝食後にチェックアウトまで部屋でくつろぎたい時にぜひ。なお、アレルギー対応メニューも用意している(要予約、料金は別価格)。
●information
JRタワーホテル日航札幌 35Fレストラン&バー 「SKY J」
住所: 北海道札幌市中央区北5西2-5
朝食時間: 6:30~10:00
和洋ブッフェの料金: 大人2,500円、小学生1,100円
※記事中の価格や情報は2016年3月時点のもの。2016年4月1日からは、大人3,024円、小学生1,500円、未就学児無料となる。価格は税込。料理の内容や産地は、季節や天候により変更の場合あり