LINEは17日、ニュース事業においてレコメンドの新機能「FOR YOU」など5つの取り組みを発表した。同社は、こうした施策によりLINEユーザーとニュースの接点を増やすことを狙っていくという。
LINEでは、プラットフォーム戦略の一環として、2013年7月よりニュースアプリ「LINE NEWS」を公開した。2014年4月にはLINE NEWSの公式アカウントを通じ、ニュースを1日3回ダイジェスト形式で配信する「LINE NEWS DIGEST」をスタートしている。2015年4月からは、ユーザーが自身の好みに応じて選択したマガジンを週1から2回程度、公式アカウントからダイジェスト形式でプッシュ配信を行う「LINE NEWS マガジン」を展開してきた。
2015年12月には、LINE NEWS DIGESTおよびLINE NEWS マガジンのノウハウを活かし、ニュース配信機能を外部メディア向けに開放する「LINE アカウントメディア プラットフォーム」を提供している。
17日に発表された新たな取り組みは、主にLINE アカウントメディア プラットフォームを対象としたものになる。詳細は以下の通り。
パーソナライズ配信機能「FOR YOU」(2016年3月中実装予定)
「FOR YOU」は、ユーザーのLINEおよびLINE関連サービスの利用履歴にもとづいて、自動的に推定されたユーザー属性・関心軸をもとに、個人に最適化された記事を推薦する機能。LINEアプリ内のLINE NEWSトップページに表示され、LINE NEWSおよびLINE アカウントメディア プラットフォーム参画メディアより配信されるニュースが推薦の対象となる。
なお、レコメンドに利用されるユーザー情報に、電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容などの機微情報は含まれない。
LINEタイムライン最上部へのニュース枠新設(2016年4月1日開始予定)
LINEアプリの主要機能のひとつである「タイムライン」の最上部にLINE NEWSおよびLINE アカウントメディア プラットフォーム参画メディアより配信されるニュース記事を常時表示する枠を新設する。記事は3件掲出し、定期的に更新する。
提供開始時点では、全ユーザーに同一のニュースが配信されるが、2016年上半期中を目処に前述のFOR YOUと連携したパーソナライズ配信を予定している。
参画メディアの拡大(2016年3月22日開始)
LINE アカウントメディア プラットフォームの参画メディアとして、新たにブロック紙・地方紙、専門媒体など22メディアが追加される。これによりユーザーは全60メディアが配信するニュースをLINEアプリで受信できる。
新規参画するブロック紙・地方紙は、北海道新聞、東京新聞、神奈川新聞、西日本新聞など17メディア。専門媒体はぐるなび NEWS、トラベル jp<たびねす>、4Gamerなど5メディア。
「友だち限定記事」機能(2016年4月実装予定)
LINE アカウントメディア プラットフォーム参画メディアへのアカウント集客支援策として、該当メディアを友だち登録することで記事全文が閲覧できるようになる鍵付き記事の配信が可能となる。
分析ツールの強化(2016年上半期中導入予定)
新たな分析ツールとして、LINE独自の算出方法によりユーザーの満足度を測定する「ニュースエンゲージメントランク」を導入する。2016年6月を目処に開始予定のマネタイズにおいても同分析ツールによる可変分配レートの導入を検討している。