KDDIは、加入から3年目以降であればいつ解約しても契約解除料がかからない新しい基本料金プランを6月1日より提供を開始することが明らかになった。近日中に正式発表する。

現行の2年契約プランでは、契約更新月以外に解約すると税別(以下同)9,500円の契約解除料が必要となっている。同社によると、新料金プランでは、3年目(25カ月目)以降であれば契約解除料がかからないという。

月額利用料金は、現行の料金プランよりも割高となり、時間・回数無制限で国内通話が利用できる「カケホ(電話カケ放題プラン)」が3,000円(現行2,700円)、フィーチャーフォン向けの「カケホ(電話カケ放題プラン/ケータイ)」が2,500円(現行2,200円)、5分以内の国内通話が回数無制限で利用できる「スーパーカケホ(電話カケ放題プランS)」が2,000円(現行1,700円)。

  • ソフトバンクに追従

新料金プラン提供の背景には、2015年に総務省から長期契約による割引を受けられる一方、途中解約する際には違約金が発生する、いわゆる“2年縛り”の見直し要求があったことが挙げられる。同様のプランをソフトバンクも同日発表しており、KDDIはこれに続く形となる。KDDI広報は、新料金プランを提供する理由について「総務省でのタスクフォースの議論を踏まえて決定した」と説明している。

なお、NTTドコモはこうした新料金プランについて発表していない。ドコモ広報に問い合わせると「検討中。決定次第発表させていただく」とのことだった。

また、ドコモ、ソフトバンクが詳細を発表している契約更新期間の延長(1カ月間から2カ月間)についてKDDIは、提供の表明こそしているが、具体的な提供時期については依然「未定」としている。