ダイハツ工業は16日、組織改正および役員人事について発表した。4月1日付けで行う組織改正では、トヨタ自動車の完全子会社化(2016年8月予定)にともなうダイハツブランドの確立と進化、トヨタグループのスモールカー分野における業務推進・事業実現に向けた体制の構築をねらいとしている。
同社の新体制では、全社を「コーポレートユニット」「DNGAユニット」「ブランドユニット」の3ユニット体制とするほか、トップ直轄の企画機能の強化を通じたスピーティかつコンパクトなマネジメント体制、ならび各階層におけるトヨタとの緊密な連携体制を実現するとしている。DNGAユニットの「DNGA」とは、トヨタのTNGAと対をなすダイハツ独自のクルマづくりをさす。DNGAをもとにトヨタグループ内で独自価値の発揮をめざし、そのスピード推進に向け、開発・調達・生産・CS各本部を1ユニットへと再編する。
コーポレートユニットは中長期におけるダイハツグループ全体の主要戦略立案、戦略に合致した先行技術開発の推進、管理機能の効率化と短期の全社事業管理の推進を行う。ブランドユニットは国内外のダイハツブランド事業を商品・事業・販売まで一貫して推進するとともに、協業プロジェクトや新規国開拓の推進なども行う。