東海テレビ・フジテレビ系最後の昼帯連続ドラマ『嵐の涙~私たちに明日はある~』(毎週月曜~金曜 13:25~13:55)がこのほど、クランクアップし、52年にわたって放送されてきた昼ドラの全ての撮影が終了した。

最後の昼ドラ『嵐の涙』のクランクアップを迎えた佐藤江梨子

同作は、突然の水難事故によって夫と生後半年の娘を失った、主演の佐藤江梨子演じる里子が、育児放棄された赤ん坊とともに生きることを決意し、もがき苦しみながら幸せを求めていく姿を描くストーリー。最後の撮影は、里子と、茶道の枝川流家元・大造(竜雷太)が本音を打ち明け合うという場面で、台本数ページにわたる2人だけの会話シーンが長回しで撮影された。

撮影を終え、拍手で迎えられた佐藤は「分不相応な大役をいただき、毎日のように反省し、家で泣いたことも多い日々でしたが、みなさんに支えていただき、やり遂げることができました」と、涙をこらえながら感謝。3カ月間の撮影は「山を越えたと思ったら、また山、また山…の連続でした」と過酷な日々だったそうだが、母親からの「いいのよ! そういうボロボロの役でしょ」という言葉に救われたことを明かした。

羽田美智子

五十嵐めぐみ

"最後の昼ドラ"と銘打っている同作は、今後も歴代の昼ドラキャストがゲスト出演。『花嫁のれん』(2010年ほか)の羽田美智子は「寂しいです」と惜しみ、『イエスとノンの物語』(1982年)の五十嵐めぐみは、久々の昼ドラの現場に「雰囲気は変わっていないですね。帰ってきたなという気持ちになりました」と懐かしんだ。

担当プロデューサーは、今後の展開について「最後まで皆が本当の幸せを求めていきます」と予告し、「皆さまにお昼のひととき毎日続く物語に一喜一憂していただけるのは一応これが最後になるでしょうから思い切り昼ドラライフを楽しんでください」とコメント。昼ドラ214作目『嵐の涙』の最終回は、今月31日に放送される。