俳優のジョージ・クルーニーが主演を務め、女優のジュリア・ロバーツと11年ぶりに共演を果たす映画『マネーモンスター』(6月10日公開)の予告編が14日、公開された。
本作は、全米で高視聴率の財テクバラエティ番組『マネーモンスター』がジャックされ、犯罪事件が生放送される模様を描いたリアルタイム・サスペンス作品。ジョディ・フォスター監督がメガホンを取る。
クルーニー演じる番組パーソナリティのリー・ゲイツは、巧みな話術と軽妙なパフォーマンスを織り交ぜながら、株価予想などで番組の看板的存在。いつも通り、軽快なアドリブで視聴者ウケを狙う生放送中、拳銃を持った男カイル(ジャック・オコンネル)が現れる。テレビ画面にフレーム・インしてきたカイルは、リーを脅しながら、番組内での株式情報をうのみにして全財産を失ったと打ち明け、復讐のためにリーを人質にとって、自分を不幸に陥れた株式のカラクリを生放送内で明らかにするようプロデューサーのパティ(ロバーツ)に指示。ジャックされたスタジオ、緊迫するコントロール・ルーム、視聴者の目の前で犯罪の様子が生放送される。
公開された予告映像は、パティがスタジオの関係者全員に退去することを指示し、カイルに銃口を向けられたリーを捉えた緊迫のシーンから始まる。場面は変わり、「2時間前」。リーが意気揚々とスタジオに登場するシーンが捉えられ、番組は滞り無く進行していったところで「ふざけるな」の怒声と共に、カイルが銃を発砲しながら乱入してくる。パティは瞬時にカットの指示を出すも、リーとカイルの命令でカメラを回すことになる
爆弾入りのチョッキを身につけるよう命令されるリー。カイルは、視聴者に向けて「俺は犯罪じゃない。こいつらにハメられたんだ」と主張し、「これは不正だ! やつらは情報を操作している」と糾弾する。パティの機転によって、カイルの元に恋人からのメッセージが映るが、「一文無しよ。何やってんの!」と叱咤(しった)され、経済がまわる真実が知りたいとの主張もほごにされてしまう。これにカイルは激高。リーを連れて、街の中心地まで歩いて行って、説明を要求する。そんな様子もまた生放送されており、リアルタイムで起こる犯罪の数々に現場の人間や視聴者らは戦慄していく。