博報堂新しい大人文化研究所(新大人研)はこのほど、「新大人研レポート No.24『シニアから新大人へ、新型50・60代に。』その8」を発表した。同研究所では、40~60代を"新しい大人世代"と名付け、調査研究を実施している。
「あなたが外食をする際に、お金をかけても良いと感じる同伴者をすべてお選びください」とたずねたところ、1位は「子供」(58.2%)で、2位が「夫・妻などの配偶者・パートナー」(58.1%)と、ほぼ同率でトップとなっている。
同項目への回答には男女間で意識の差があり、男性においては「配偶者・パートナー」が1位、女性は「子供」が1位となった。しかし、女性も「夫・妻などの配偶者・パートナー」は53.2%と2位に入っており、男女ともに夫婦での外食におカネをかけてもいいと思っている様子がうかがわれる。
「できるならお金をかけてでも贅沢な旅行をしたい」と思う相手を聞いたところ、1位は「夫・妻などの配偶者・パートナー」(34.6%)、2位は「親」(27.7%)、3位は「友人/知人」(22.7%)となった。反対に、「安く行きたい」と思う相手の1位は「友人/知人」(39.2%)となり、後には「ひとりで」(33.2%)、「子供」(26.2%)と続いた。
「一緒に旅行をしたい相手」については、国内旅行・海外旅行ともに「夫・妻などの配偶者・パートナー」(国内62.0%、海外57.0%)が1位。また、いずれも2位「子供」、3位「友人/知人」という順位構成となった。1位の「夫・妻などの配偶者・パートナー」のみ、国内旅行では男性65.2%・女性58.7%、海外旅行では男性62.1%・女性51.9%と男性の方が高い傾向だった。
「配偶者・パートナーとの旅行で心掛けていること」を聞くと、「ガイドブックなどを参考に、観光スポットを手際よく回る」が48.5%と半数近くにのぼった。「相手の趣味や嗜好を考えてそれに合った場所に行く」の割合も35.7%と高い。同社は、「現在の60代以降は恋愛結婚が主流になった世代であり、若い時のデート気分が子供独立後の夫婦の旅行にもあらわれている」と分析している。
なお、20歳以上の男女を対象にゲンナイ製薬が実施した調査では、「夫婦2人きりのデートをしてみたいと思うか」という質問に「してみたいと思う」と答えた人の合計は80.6%となり、若い世代でも配偶者・パートナーとのデート願望が表れる結果となっていた。