多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『Android OSのアップデートでパケット代は発生する?』という質問に答えます。

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携帯電話会社が販売するAndroid端末は、インターネット経由でのアップデートに対応しています。適用可能なアップデートがある場合は端末に通知され、リンクを辿るとアップデートを開始できる仕組みです。アップデートはWi-Fiまたはモバイル回線で直接インターネットからダウンロードするか、パソコンでダウンロードしたものをUSB経由で転送(専用ソフトを使用)する方法もあり、端末やメーカーにより対応に差があります。

パケット代発生の可能性があるとすれば、それらの方法のうちモバイル回線を使用するときです。Wi-Fiやパソコン経由の場合はモバイル回線を使用しませんから、そもそもパケット代の心配はありません。

そのパケット代ですが、NTTドコモとau(KDDI)、ソフトバンクの3キャリアに関していえば、発生しません。製品アップデートに関わる情報料/通信料は無料としているため、Android OSのアップデートデータをモバイル回線経由でダウンロードしてもパケット代は発生しません。ただし、海外でのアップデートは除外されます。

通信料金が発生しないだけでなく、通信としてカウントされませんから、1カ月のパケット量上限を気にする必要もありません。Android OSのアップデートだけでなく、端末に標準装備の(キャリアが提供する)アプリのアップデートに関しても同様です。

ただし、アップデート完了までの時間は、Wi-Fiやパソコン経由のほうが短い傾向にあります。いずれの方法を選択しても出費はありませんから、アップデートが大容量の場合や急いでアップデートを完了させたいときには、Wi-Fiかパソコン経由のほうがストレスはありません。

NTTドコモとau(KDDI)、ソフトバンクに関しては、Android OSのアップデートをモバイル回線経由で実行してもパケット代は発生しません(画面はイメージです)